聖の青春
2024-09-06 | 映画
以前、観るに至ったのは単に将棋が好きだから、将棋の映画なら面白そう。そんな軽い感じで観たら、その業の深さにやられて号泣。
それから時を経て、この「聖の青春」が自分の中でクローズアップされた。
と、いうのも先日、あるテレビ番組で作家の町田そのこさんが号泣した本ということで紹介していた本が「聖の青春」であった。
映画はもう観ていたので、号泣するのは分っている。しかし原作は読んでいないので、ならば原作でも泣けるか試してみようと、図書館で借りてきたのだけれど、これはもう泣くとか泣かないのレベルではなく、人生におけるもっとも大切な死生観みたいなものがひしひしと伝わってきて、ああもう! もっかい映画観たい! ってなって再観。
きっと、こんなにこの物語に惹かれるのは、全てをかけた人生の魅力なのではないかと思う。ときに「命を懸けて」なんて言葉は陳腐になってしまうものだけど、村山聖においては、まさに命懸けで勝負に挑んでいた。だからこそ熱い想いが伝わってくる。
人の一生、短いとか永いとか、それよりもいかに想いを燃やし尽くせるか、燃やし尽くせたか、で考えたい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます