鬱々と降り続く雨を横目に、僕らは黙々と盤上に駒を並べていった。
今日のKは、いつもと少し様子が違った。前回の敗北がかなり響いているらしく、いつもなら僕のほうが先に待ち合わせの場所に着いているのだが、今日は逆だった。僕はガラス越しにKの後姿を見つめ、その意気込みを感じ取った。と、同時に彼も僕に気付き、軽く手を挙げた。
何だかお互い、緊張気味だ。陰鬱な空模様のせいもあるのだろう、僕らのいつもの軽口が今日は何だか白々と空転している。
「お願いします」
戦いが、始まる。
したたかに窓ガラスを叩きつける雨。
Kの緊張の初手から、およそ三十分・・・僕はあっさり敗れた・・・。
次も、敗れた。二連敗。
雨は激しさこそ収まったものの、執拗に降り続いている。
やはり、この雨模様では人出も少なく、いつもより静かな図書館の休憩所の片隅で、僕らは少女たちのはしゃぐ姿を夢想する。
しかし、気だるい夢想はすぐさま雨音に掻き消されてしまう。
僕らは終わりなき戦いに挑むべく、反省点を述べあう。
「やっぱり雨の日はダメだ。極端に少女率が低い。少女率が低いとテンションも低くなる」
「夏休みに入ると、どうだろう?」
「制服率は下がるだろう・・・」
「でも、部活があるだろうし」云々・・・。
僕らの真の目的が、少しずつ明らかになった雨の日であった。
今日のKは、いつもと少し様子が違った。前回の敗北がかなり響いているらしく、いつもなら僕のほうが先に待ち合わせの場所に着いているのだが、今日は逆だった。僕はガラス越しにKの後姿を見つめ、その意気込みを感じ取った。と、同時に彼も僕に気付き、軽く手を挙げた。
何だかお互い、緊張気味だ。陰鬱な空模様のせいもあるのだろう、僕らのいつもの軽口が今日は何だか白々と空転している。
「お願いします」
戦いが、始まる。
したたかに窓ガラスを叩きつける雨。
Kの緊張の初手から、およそ三十分・・・僕はあっさり敗れた・・・。
次も、敗れた。二連敗。
雨は激しさこそ収まったものの、執拗に降り続いている。
やはり、この雨模様では人出も少なく、いつもより静かな図書館の休憩所の片隅で、僕らは少女たちのはしゃぐ姿を夢想する。
しかし、気だるい夢想はすぐさま雨音に掻き消されてしまう。
僕らは終わりなき戦いに挑むべく、反省点を述べあう。
「やっぱり雨の日はダメだ。極端に少女率が低い。少女率が低いとテンションも低くなる」
「夏休みに入ると、どうだろう?」
「制服率は下がるだろう・・・」
「でも、部活があるだろうし」云々・・・。
僕らの真の目的が、少しずつ明らかになった雨の日であった。
みんな僕らの愛のカタチを勘違いしてるよ!
久々のキレたコメントは勝利者の余裕かい?
よし、オレも勝つまで『禁ザーメン殺し』してみっかな。
(けっこう流行りそう?ザーメン殺し?)