引退間近となり、艇庫で過ごす時間も僅かとなりました。
艇に乗ったり、皆と話したり、、、今まで繰り返してきた時間を振り返ると
「立教ボート部がとてつもなく好き」
ぼんやりとした抽象的な感情ですがこれに尽きます。最近部屋に籠っている時にはこの感情の正体について考えていました。
この最後の日記では自分なりの「ボート部愛」の答えと、残された時間でやるべき事を記します。
まず「ボート部愛」は2つ
①部員への愛
②立教ボート部への組織愛
です。
① 部員への愛
皆が自然体で過ごし、それを受け入れてくれる仲間がいる。私も4年間で数多くの失敗をしました(みんな知っての通り)。その度に手綱を握り直してくれた先輩方や同期、後輩とても頼りにしています。
② 立教ボート部への組織愛
今の立教ボート部を形作っているのは75年間で形作られた文化と考えます。勝つ文化も、合宿の文化も、、、挙げたらキリがありませんが
アスリートとして、人としての常識を教えてくれたのがボート部でした。
75年続く組織の一員として成長する機会をいただけた、それだけでも光栄なことです。
最後に残された時間でやるべきことについて述べます。
① 対校クルーとして優勝すること
チームの皆に対校クルー、無しフォアを託された。今まで支えてきてくれた部員に優勝、そしてチーム目標の達成という形のある成果で恩返しをします。
昨年の今頃は結果で恩返しをすることの意味が分からずにいました。最後のインカレ、大好きな皆に結果で恩返しをします。
② より良い文化をチームに残すこと
学生スポーツは4年間で人が入れ替わり、物がアップデートされ、形あるものはいつか消えてしまう。
その中で組織のために真剣に考えて、全力で取り組んだ痕跡は、チームに根付く文化として永久的に残り続ける。
体育会として勝利を目指すボート部に「勝つために考え実行する文化」をチームに残して引退したいとシーズン中常々考えていました。
今シーズン、新たな試みにチャレンジし皆を振り回すことも多かったと思います。試みの答え合わせは次世代に託します。ただ根本にある「勝つために考え実行する文化」のきっかけになれたのなら嬉しいです。
乗り掛かった船、あと少し最後までやり切ります。
13日後のインカレ決勝で自分たちの、そして未来の立教ボート部の"明るい未来"のために今できることを全力でやり尽くします。
