S&R shudo's life

ロック、旅、小説、なんでもありだ!
人生はバクチだぜ!!!!

真冬の狂想曲6-4

2006-08-01 19:21:06 | 真冬の狂想曲
6-4
「おい!俺達何しに来たん?こんな所で遊びよっていいんか!?」
俺は遊んでいる暇があるなら、はやいとこ仕事を片付けて帰りたい。
「まーまー、やっちゃん。もうこんな時間やし、どうしようもないやろ?アイツ等生け捕るんは明日からにして、今日は楽しもうや。全然飲んでないやん!やっちゃん!今日はまだまだ楽しい所に連れて行ってやるけ。」
綺麗な女がおって、一杯入ると、もう遊び気分になってやがる。調子に乗った松はまだ話を続ける。
「やっちゃん、どれでも好きな女指差してみてん。朝までついて来るけ。のう!キム!」
後ろを振り返ると、心配してやって来たんだろう、キムが立っていた。キムは頭を掻きながら、バツが悪そうに答えた。
「アニキ…、この店のオンナノコは勘弁してください。ココ終わったら、次の店で…。」
松は気に入った女がいたらしく、キムの肩に手を廻して低い声で言った。
「俺の分だけいいやろ?連れの分は次の店でいいけぇ。」
「でもアニキ、次の店のほうがカワイイの沢山いますよ。」
「俺はここのがいいの!いいやろうがキム。」
ここでキムは折れた。松はキムの肩を放し、俺に向かって言った。
「やっちゃん、SEXしたいやろ?SEXせな!」
俺は女遊びは得意じゃない。松も解ってるはずだが、こんな所まで来て駄々をこねてもしょうがない。全て片付くまではこいつらと一緒にいるしかないのだから。俺は一人で帰れる程の金も持って来ていない。俺は呆れた顔を見せながらも店内に戻った。
コメント
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