真冬の狂想曲8-7

8-7
　松に代わってしばらくした頃、またノブが呼ばれた。
「あと100だけ下ろしてこい！」
さっきまで山のようにあったチップは、もう5，6枚しか残ってなかった。こんな事なら2，3枚ポケットに入れておけばよかった。どうせ無くなる金なんだから。
急いで戻ってきたノブから100万の束を受け取った松は、その金をそのままチップに交換した。そのチップも、ものの見事に、あっという間に無くなった。しかし松はまだ止まらない。また、あのパンツスーツの女を呼びつけた。