S&R shudo's life

ロック、旅、小説、なんでもありだ!
人生はバクチだぜ!!!!

真冬の狂想曲9-2

2006-08-21 09:28:21 | 真冬の狂想曲
9-2
 キムに手を引かれて5分程歩くと「マイ・フェアレディ」と看板に書いてあるラウンジに着いた。コイツ等はヘップバーンが好きなんだな、なんて思いながら店に入った。店に入ると、少し太ったママが俺達を迎え入れ、一番奥のBOX席に案内した。夜中の3時だというのに、俺達の他にもう2組の客が店にはいた。客の一人は若いホステスの腰に手を回して、カラオケで耳障りなノイズを垂れ流している。

 俺達はBOX席のソファに身体を沈めた。ママはもう一度俺達に挨拶をしてから、酒の用意にカウンターに向かった。
「首藤さん、どの娘がいいですか?誰でもいいですよ。指差して下さい。」
店内には、ママ以外に6人程の女がいた。
「誰が良いとか無いから、気にしなくていいよ。」
正直俺はもうホテルに帰って眠りたかったが、松が後で合流すると言っていたので帰る訳にもいかなかった。なにせ金もあまり持ってなかった。
ママが酒を用意するより早く、キムが女を二人俺とノブの横に座らせた。二人とも若くてかなりの美人だ。女達は俺達に挨拶したが、あまりにも日本語がたどたどしくて聞き取れない。それとも俺はかなり酔っているのか。それからまもなくしてママが酒を運んできた。ママの日本語はかなり流暢だ。日本人となんら変わらない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする