7-1
エレベーターを5F降り、「サブリナ」のドアを開けると、俺に気付いたキムが走り寄ってきた。俺にチェックインに行かせた事をしきりに謝っている。俺は内心うっとうしかったが、気にしないでくれと言って、松達のいるBOX席に向かった。
「やっちゃん、サンキュー。次の店、キムが段取りするまで、ちょっと遊びに行こうや。」
俺は何にせよ、ここから逃げ出したかった。こういう高級クラブは俺には居心地が悪い。
「いいよ、どこに行くん?」
「いいっちゃ、やっちゃん、俺にまかしとけば楽しい所に連れて行ってやるけ。」
松の音頭でみんなソファから腰を上げた。どうやら会計は終わってるみたいだ。俺達が出口に向かうと、店の女達の殆どが見送りにドアの付近に並んだ。
松木社長は佐々木を連れてホテルに入っとくと言って、俺達と別れようとしたので、今日初対面だったが俺は松木社長を引き止めて、一言、言った。
「松は佐々木を信用してやってるみたいやけど、俺は信用しとらんけ、逃がさんようにしとって下さいよ。」
「私もまだ完全に信用してないから、私の部屋に置いて見張っとくから大丈夫。心配しなくていいよ。」
松木社長の言葉を最後まで聞いてから、佐々木の肩に手を廻した。
「おい、佐々木、俺は松達とは違って、まったくお前の事は信用しとらんけ、調子に乗ったら何年かかっても捜し出して殺すぞ。」
佐々木は怯えた目で俺を見たまま、首を3回縦に振った。俺達は松木社長と佐々木をタクシーに乗せてから、その場を離れた。
エレベーターを5F降り、「サブリナ」のドアを開けると、俺に気付いたキムが走り寄ってきた。俺にチェックインに行かせた事をしきりに謝っている。俺は内心うっとうしかったが、気にしないでくれと言って、松達のいるBOX席に向かった。
「やっちゃん、サンキュー。次の店、キムが段取りするまで、ちょっと遊びに行こうや。」
俺は何にせよ、ここから逃げ出したかった。こういう高級クラブは俺には居心地が悪い。
「いいよ、どこに行くん?」
「いいっちゃ、やっちゃん、俺にまかしとけば楽しい所に連れて行ってやるけ。」
松の音頭でみんなソファから腰を上げた。どうやら会計は終わってるみたいだ。俺達が出口に向かうと、店の女達の殆どが見送りにドアの付近に並んだ。
松木社長は佐々木を連れてホテルに入っとくと言って、俺達と別れようとしたので、今日初対面だったが俺は松木社長を引き止めて、一言、言った。
「松は佐々木を信用してやってるみたいやけど、俺は信用しとらんけ、逃がさんようにしとって下さいよ。」
「私もまだ完全に信用してないから、私の部屋に置いて見張っとくから大丈夫。心配しなくていいよ。」
松木社長の言葉を最後まで聞いてから、佐々木の肩に手を廻した。
「おい、佐々木、俺は松達とは違って、まったくお前の事は信用しとらんけ、調子に乗ったら何年かかっても捜し出して殺すぞ。」
佐々木は怯えた目で俺を見たまま、首を3回縦に振った。俺達は松木社長と佐々木をタクシーに乗せてから、その場を離れた。