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S&R shudo's life

ロック、旅、小説、なんでもありだ!
人生はバクチだぜ!!!!

真冬の狂想曲8-4

2006-08-08 17:24:27 | 真冬の狂想曲
8-4
 ノブを待ちきれない松は、あの女を呼び、店長を呼ぶよう言った。間もなく店長は現れた。店の中でも黒のロングコートを着たままだ。
「どうしました?」
店長は手を後ろで組んだまま、腰を曲げて松に話しかけた。
「金が来るまで、200まわしてくれ。」
店長は一度断ったが、松の押しに負けて、200万円分のチップを松に用意した。

「やっちゃん、次どっちと思う?やっちゃん博才あったやろ。」
 俺は場の流れも見てなかったから、とりあえず、適当にバンカーに張るように言った。松はそれを聞いて、バンカーに一枚10万のチップを5枚置いた。一般人の約2ヶ月分の給料だ。俺は適当に言ったんで、せめて1枚ぐらいにして欲しいと思ったが、何を言ってもしょうがない事は解っていた。
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