S&R shudo's life

ロック、旅、小説、なんでもありだ!
人生はバクチだぜ!!!!

真冬の狂想曲8-6

2006-08-10 18:22:09 | 真冬の狂想曲
8-6
 俺はもう飽きて席を立とうとした。松は俺を引き止め、代わりに張るように言った。
「やっちゃん、俺ちょっと疲れたけ、無くなってもいいけ張りよって。」
俺もまだ酔っ払ってたんで、軽い気持ちで引き受けた。所詮人の金だ。しかし、さすがに人の金だと思っても、このチップ一枚が10万だと思うと軽い動悸がする。俺は2枚ずつしか張る事が出来なかった。
何回か外したが、松のチップは確実に増えていた。
「やっちゃん、今流れがいいけ、ちまちま張らんで、ドーンと行かな!」
 俺はその言葉を聞いて、また、-どうせ人の金だ-と言い聞かせてプレーヤーにチップを10枚張った。バンカーが7回も続けて来てたので、そろそろプレーヤーが来る頃だと何となく思った。俺の前に置かれたカードは6、2枚目のカードが配られた。俺はカードを少しずつめくったりはしない。その場でサッとカードをめくった。3だった。松のチップはまた増えた。
「よっしゃ!やっちゃん、そろそろ代わろうか。」

コメント
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