反戦GIG

　昨日、8月5日はTRUST主催で毎年やっている反戦GIGに参加してきた。なんやかんや言っても、このイベントには結構出ている。俺はこういう明確なメッセージのあるイベントは好きだし、これからもこういうイベントがあれば積極的に出演したいと思ってる。
　俺達がライブをやってる最中にも、世界のあちこちで、戦争や内戦、テロが起こっているだろう。小さな街の小さなイベントだが、何もせずに見ているだけよりは、確実にマシだろう。ジョンが言ったように、宗教も国家も戦争も無い世界が来る事を、心の底から願っている。叫ぶ事、歌う事しか出来ないけれど、これからもずーっと叫び続け、歌い続けていこう。

真冬の狂想曲8-2

8-2
「早く開けてや！」
　女がもう一度口を開く前にドアは開いた。ドアの内側には黒服の男が立っていて、俺達を迎え入れた。女が黒服と何か喋ったあと、俺達はその店の奥へと案内された。
　中には壁に沿ってバカラテーブルが3台とスロットマシーンが5台、ホールの真ん中にはオードブルや軽食の乗ったテーブルがあった。松は迷わず一番奥のレートが一番高いバカラテーブルに座った。俺はどうしていいのか解らず、真ん中にあるテーブルに座った。
　そこには、ディーラーと黒服が7人、ウェートレスみたいな事をしてる女が3人いた。俺はその女からオレンジジュースを受け取り、ようやくアルコール以外を胃に流し込んだ。