印度嫁入り日記

徒然なるままに日々をレポートします

インド人が黒を着ない訳

2022-12-16 | デリーでの日々2022
先日夕方のお散歩の時
たまたま私の着ていた
ジャケットとジャージが
どちらも黒だった。

インドマダムが
「黒は何にでも合わせやすいし
ヨーロッパでもみんな着てたけど
インド人はあんまり買わないんだよね。」
とコメント。

そういえば、
義母が日本に来た時も
「猫も杓子も黒ばかりやな」と
驚いていた。

パステルピンクのインド服を
しわしわのおばあちゃんが
着こなしていることの方が
日本人から見ると
斬新で衝撃的なんだけど😅


黒のサリーが良くないのは
聞いたことがあったので
マダムフレンドに
なんでダメなのか
聞いてみた。

思ってたような
はっきりした理由があるわけでもなさそうで
思いつく理由を教えてもらった。

まず、
⚫︎黒なんか暑苦しくて着てられない。
⚫︎たくさん素敵な色があるのに
わざわざ黒を選ぶ理由がない。
⚫︎黒は「邪悪」なイメージ

気になったので
Google検索してみると
ヒンズー教で
お祈りの儀式を行うような
特別な「ハレ(auspicious)の日」は
黒を着てはいけないとされている。

一方で、ある神様のイメージカラーであり
その神様のお寺に行く時は
黒を着るのだとか

地方によっても
いろいろな慣習やしきたりの中で
黒を着るとか
着てはいけないとか
様々なルールがあるようです。

最近では
黒いサリーも販売されているし
着てる人もいるので
そういうしきたりも薄れていきつつあるのかもしれないけど

着ない方が無難なのでしょう。
(この間買っちゃったし、
一緒に行ったマダムも
黒のサリー買ってた😅)

ちなみに
結婚式前のイベントとして
ウコンパックをする
ハルディ(ターメリック)パーティでは
黄色を着る

メヘンディパーティの時は
緑色を着る

他のヒンズー教のお祭りの時は
10日間くらい
日替わりで
今日は赤を着る日、白を着る日など
その日ごとに決まっている色の服を着て
お祝いする日があったりと

着る服の色が持つ意味が強いのだろうと思う。

意外なことに
お葬式の時は白を着る。

これと言った喪服というのはなく
男性は無地の白インド服を着たり
女性はできるだけ白や地味な色を着るようです。

話は変わりますが
インド人のマダムフレンドには
「あなたは色白だから
どんな色でも似合っていいわね」
と言われる。

日本人の中では、
地黒な方なんだけど
インド人の中では色白扱い😅

美白を頑張らなくても
色白になれる国
インド。

ダイエットしなくても
ガリガリと思ってもらえるインド。



いろんな価値観が揺さぶられる
インドへようこそ🇮🇳😂


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