ジャン・ボードリヤール著、今村仁司、塚原史訳、紀伊國屋書店刊。
原著は、今から約30年前に書かれた。
消費生活では。モノは他人との差異をあらわす「記号」になる、ということを、
いろいろな角度から書いている。
今から30年前か。
確かに、うちにカラーテレビが来たときには、
カラーの映像が見られる、ということよりも、
他の家よりもほんの少し早く、うちにカラーテレビが来た、
ということのほうが重要だったような印象がある。
身の回りのものをブランドでかためる人も、
従来自分が属していた「社会」への決別と、あこがれている「社会」に同化したいという
願望のあらわれ、とも思う。
そういえば、結婚相手の選び方も、そんなふうに思えるときがある。
そうだ。自分を記号化していることはよくある。
先日、転職活動している友人が、いかに見栄えのする職務経歴書にするか苦心していた。
確かに資格は便利な記号だけど、私はその人の人間性がとても好きなので、
なんだかとても、複雑な気持ちだった。
大卒じゃなくたって、国家資格を持っていなくたって、
私は、一緒に働きたいと思う人だから、仕事を楽しんでほしいと思う。
でも、ある程度のステータスがないと、本人が納得しないんだよな。
難しい。
それにしても、今から30年も前に、こんな分析をする人がいたんだ。
すごいなあ。
でも、人間は、生まれたときにゼロからスタートするものだし、
人の賢さや精神性は、それぞれが短い人生で育むものなのだから、
30年前だろうが、1000年前だろうが、あまり変わらないか。
原著は、今から約30年前に書かれた。
消費生活では。モノは他人との差異をあらわす「記号」になる、ということを、
いろいろな角度から書いている。
今から30年前か。
確かに、うちにカラーテレビが来たときには、
カラーの映像が見られる、ということよりも、
他の家よりもほんの少し早く、うちにカラーテレビが来た、
ということのほうが重要だったような印象がある。
身の回りのものをブランドでかためる人も、
従来自分が属していた「社会」への決別と、あこがれている「社会」に同化したいという
願望のあらわれ、とも思う。
そういえば、結婚相手の選び方も、そんなふうに思えるときがある。
そうだ。自分を記号化していることはよくある。
先日、転職活動している友人が、いかに見栄えのする職務経歴書にするか苦心していた。
確かに資格は便利な記号だけど、私はその人の人間性がとても好きなので、
なんだかとても、複雑な気持ちだった。
大卒じゃなくたって、国家資格を持っていなくたって、
私は、一緒に働きたいと思う人だから、仕事を楽しんでほしいと思う。
でも、ある程度のステータスがないと、本人が納得しないんだよな。
難しい。
それにしても、今から30年も前に、こんな分析をする人がいたんだ。
すごいなあ。
でも、人間は、生まれたときにゼロからスタートするものだし、
人の賢さや精神性は、それぞれが短い人生で育むものなのだから、
30年前だろうが、1000年前だろうが、あまり変わらないか。