ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

Yesterdays

2009-04-16 21:03:16 | Weblog
輸入盤CD。Keith Jarrett。

正直なところ、ジャズは聞くポイントがよくわからないんだけど、
なんとなくキースのピアノは好きだなあ、と思う。

このCDに収録されている曲は、他のメンバーとの息もピッタリあっているし、
とても楽しそうに演奏している。
演奏にその時の精神状態がダイレクトに出る人なだけに、
たとえCDでも、まるで本人が目の前で演奏しているかのような気分になる。

演奏にある種の逼迫感がある。
それがいい。

でもこのCDは、今年1月に出たのだけど、8年も前のライブ音源。
ああ、21世紀に突入したころ、あなたはいい感じだったのね、と思いながら、
で、いまは?と聞きたくなる。

そう。内面をすべて出しながら演奏してくれる人なだけに、
いまが知りたい。

以前、ピアノ弾きの友人に「誰の演奏が聞きたい?」と聞かれ、
「キース」と即答した。
その後、微妙な無言時間があった。

本心だったし、いまでもそうなんだけど、クラシックではなかったから驚いたのかな。
それとも、「あなたの演奏」と言うべきだったのか。
いやいや、そんなことをいったら冗談になるような流れだったから、
きっと意外に思ったのだろう。

そりゃあ、ラフマニノフがまだ生きてて、生演奏が聴けるんだったら、
そのためだけに働いてお金を稼ぐけど、
場合によっては会社を辞めてでも聴きに行くけど、そうはいかないからねえ。