ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

覆水盆に返らず

2009-12-27 21:45:10 | Weblog
年の瀬なので、今年を総括してみようと思った。
仕事は頑張ったけれども、他人の思惑に振り回されっぱなしだった。
一言で言うと、手応えがない一年だった。

言っていることと本心があまりに違っていて戸惑ったり、
八つ当たりされたり、私も違う人に八つ当たりしてしまったりした。
「そこに地雷があったのか」を、何度心の中でつぶやいたことか。
そして、私は自覚していた以上に、他人の影響を受けやすく、
かつ、思っていたよりもずっと、他人を求めていた。

だから来年は、「あなたにやってもらってよかったよ」と
言ってもらえるように、もう少し仕事をしぼって、
1つひとつを丁寧に進めたいと思う。

もちろん、今年もそんな気持ちで仕事をしたのだけど、
結果的に、注力する方向性がずれてしまった。

甘いのだと思うけれど、
仕事をするときには、やはりチームワークがほしい。
周囲の人が全員ライバルで、どっちの才能が上か、
誰の価値観やわがままが通るのかを競い合うのは息がつまる。
そもそも、私は受験も勝ち残れなかった人間なのだから、
これから先も、3流でも4流でもいいじゃないか、という気がしている。

「覆水盆に返らず」
他人の思惑どおりに動いてしまったために、
相手が最高に気分よくなってしまった人間関係を、
いまさら限界値を超えましたと言って、転換することは不可能だ。
そして、かっこわるい人だなあ、同調するのなんてまっぴらごめんだ、と
思ってしまった私の心も、決してもとには戻れない。

太公望のように、時を釣るくらいのスケールがほしいものだ。