ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

仕事の本

2012-07-20 21:54:29 | Weblog
最近は、ゆっくり読書をする時間がとれず・・・、少しイライラ気味。
あともうちょっと、プライベートの時間も忙しそうだ。

で、仕事で必要だったから読んだ本。『トコトンやさしい金型の本』

確かにわかりやすかったのだが、金型はやっぱり、文字で読んでもわからない。
図解を入れてくれても、やっぱりわからない。
そして、実際に回っている機械の横に立っていても、
基本は機械の中という密室で作業されるものなので、やっぱりよくわからない。

あれがこう動いて、ああ動いて、うーん、機能的で効率的。
美しい!

という気持ちになることは、たぶん私にはないだろう。
そもそもそういう数学的な感性が、私にはまるでないから。

別に数式を解かされているわけではないけれど、
数学をやっているときと同じような気分になったということは、
発想の根本が同じところにあるんだろう。

私には解くセンスがないけれど、考えることは決してきらいじゃない。
この「解けないけれど考えるのは好き」という気持ちを、
学校の教育ではもっと大切にしたらいいんだよなあ。

それにしてもこの本、いったい誰が読むんだろう。
ああ、私みたいな門外漢が、たまに必要にせまられて、
とりあえずとっつきやすそうだから、という理由で読むのか。

マイム・マイム

2012-07-19 20:54:25 | Weblog
総務・経理をやる人は、どうしても上海人のほうが便利、ということで、
どこの会社も上海人のおばちゃんを雇うことが多いのだけれど、
この人たちがまた、すごく、うるさい。

会社のおばちゃんは、キンキンキンキン話す。
おばちゃん世代の特徴として、あまり普通語は得意ではない。
でも、十分にヒステリックに聞こえる。
上海語だと勢いが増す。
もう、口をふさいで、倉庫に押し込めたくなる。

会社に倉庫ないけど。

ここ最近、仕事でもプライベートでも、中国人が作ったソフトを使うことが多くて、
「なんでこれが、ここにない!」
「どうしてこれが、こんなに目立ってるんだ!」
「で、何をさせたいんだよ」
という憤りが、もう後から後から、涸れない泉のようにわいてくる。

おかげで頭の中に、
「マイム・マイム・マイム・マイム、マイム・ベッサッソ」が回っている。
そのうち会社で踊り出しそうだ。
同世代の日本人なら、のってくれるかなあ。

夕方、変に霞んでるな~と思ったら、夕陽がこんなだった。



これは大気汚染だろうか。

上海は気温が40度をこえることがない。
たぶんこえてるけど、公式発表では必ず39度でとまる。
理由は、40度をこえると、労働環境を守るために、工場をとめなければならないから。

共産主義だから労働階級が守られていて、共産主義だからこそデータが改ざんされて、
何事もなかったことになる。

熟睡体勢

2012-07-18 20:22:10 | Weblog
中国人でも、潔癖な人はあまり行かない。蘭州ラーメン。

ウイグル族や回族の人がやっていて、イスラム教としてけがれのない食材が使われている。
が、どうやら、漢族的には不衛生で食品添加物が多くて健康に悪いという評判があるので、
あまり漢族の同僚は行きたがらない。

でも、日本人には人気がある。
私もむかしから大好きだ。

ということで、今日も蒸し暑い昼に食べに行った。

蒸し風呂のような道を歩いて店にたどりつくと、
店前の階段のど真ん中で、落ちそうになりながらも微妙なバランスで、
猫が熟睡していた。



都会で動物が幸せそうにしているところは、幸せな人が集まっているところだと思う。

今日は刀削麺のトマト炒めを食べた。
「絶対、食べきれない」と思っていたのに、スパイスをかけるとどんどん食欲が増す。
結局、完食した。
10元で、こんなにも幸せな気持ちになれる。

帰り道、満腹になってゆるみきっていたので、
もう少しで猫を踏んでしまうところだった。

それでも猫が寝続けているということは・・・、
人間が、漢族も含めて、みんなが猫に道を譲っているからだ。
漢族も、そんな気持ちを持っているんじゃないか。

そのわりには、
会社の入っているビルまで戻ると、
漢族は私たちを押しのけてエレベーターに乗り込んで行くんだよなあ。

残留

2012-07-16 21:52:18 | Weblog
一生懸命に考えごとをしていると、よく「眠そう」と言われるのだけど、
我ながら「損してるな~」と思う。

会議で本当に眠いときはよくある。
でも、本気で考えているときも結構ある。
どちらも眠そうに見えるなんて、これはもったいない。

さて、仕事で深圳に赴任するかもしれない、という話があったのだけど、
今日、正式に上海残留が決まった。
家の引越を決めたときに、どうも「出て行け」と言われているのはこの家からで、
上海には残るような気がしていたのだけど、そのとおりになった。

予感的中。
というか、上海に残りたいという念が通じたのか。
まあ、いずれにせよ結果として非常に嬉しい。

嬉しい気持ちいっぱいだったので、家の隣の公園で踊っているみなさんの写真を
勢いで撮ってみた。



やはり中国人は、「何撮ってんの!」などと言わない。

それにしても、ずいぶんたくさんの人が集まっている。
踊る人、涼んでいる人、見物している人、お祭りみたいだけど、
これが日常。
夜中の23時まで続く。

元気だなあ。

中国人との仕事の進め方

2012-07-15 23:44:50 | Weblog
今日は、比較的すずしかった。
昨晩遅くから、大雨が降り、窓の外のトタン屋根がハデに雨粒を弾いたので眠れず、
なんとなく熟睡できなくて、疲れがとれない。

この週末につくづく思ったのは、
中国の人と何かを一緒に作るときには、最初2時間くらい、
横に座って、みっちり指示を出す必要があるということ。

日本の場合は、サンプルを見せながら「ここがポイントだから、あとはなりゆきで」と話せば、
だいたい思ったとおりのものが出てくる。

でも、中国人の場合は違う。

何かをやってもらうとき、たとえサンプルを見せて説明しても、違うことをはじめるので、
というか、自分が気になったところ・気に入ったところしかやろうとしないので、
「いやいや、そうじゃなくて、ここがポイント、ね? わかった?」と、
嫌われること覚悟で、ひたすら言い続けて、
ようやく、一緒に仕事をする基本ができてくる。

だから、中国人の「できる」という言葉は「技術力がある」という意味だけなのであって、
「その仕事ができる」という意味ではないということを肝に銘じなければならない。
そうしないと、実際に提出されたものを見て、
「できるって言ったのに、できてないじゃん!」というオチになる。

実際に作業しているところの横にすわって、あれこれ指示を出す時間は、
「資料まで渡して、説明してるのに!」と、
日本人にとってはロスに感じられるのだけれど、
でも中国人と仕事をするのなら、この時間をケチってはいけない。

私が見ている横でも勝手なことをしはじめる人に対して、根気よく、
「これが先に必要なの。これをやらないと進めないでしょ」と説明するのは、
本当にバカらしいと思うけれど、やらなければならない。

マニュアル化されすぎな日本の仕事もどうかと思うけれど、
人の話をまったく聞かない中国の仕事の仕方も、やっぱりどうかと思う。

で、そんな話をしながら、今日友人と食べた夕食。



このカロリーの高さ、ハンパではない。

友人たち

2012-07-14 14:51:28 | Weblog
昨晩は、上海で仲良くなった日本人の友人と遅くまで飲んでいた。
仕事で来ている人、駐在員のご主人と一緒に来ている人、
上海には、同年代の女性も結構たくさんいて、
いつの間にか、ものすごく仲良くなった人もいる。

こういったところが、男性と女性は少し違う。
駐在員の男性の中には、孤独感から精神を病んだり、
飲み屋の女性に入れ込んで、全財産を使ってしまったり、と、
破滅型の人も多いけど、
女性は、自分の居場所をうまく見つけられる人が多いと思う。

でも、いろんな人の話では、女性であっても、
上海をまったく受け付けられず、
かつ駐在員の奥様グループの人付き合いに疲れ果てて帰国する人も多いらしい。
私の周囲には、現状を楽しめるタイプの人が集まるから、
そんな話を聞くとビックリするけど、本当に人それぞれなんだなあ、と思う。

昨日会った友人に、
「先日、大家さんのことをあんなによく言ってたのに、またなんで引越なの?!」
と言われ、
「恩のある日本人の子どもが来るんだって」と答えたら、
当たり前のように「強力コネが現れたということか」と納得された。

中国は、すべてがコネクションの国ですから。

で、私が、
「大家さんに、友だちが新しい部屋を見つけてくれた、って言ったら、
 その人は信用できるのか?って言われたんだけど、
 お前に言われたくないよ!って思ったさ~」
と言ったら、
「そうそう、自分のことを棚に上げるよね~」との返事。

中国は、自分以外のすべては信用ならない人ですから。

いやはや。

そして、引越を手伝うと言ってくれたり、
なんだったらうちにと言おうと思ったら、すぐにおうちが見つかったね、と声をかけてくれたりと、
友人に支えられてると思う今日この頃。

世間は狭い

2012-07-12 21:56:57 | Weblog
今日は朝から松江というところにある工場に行って来た。
日本の地名のようだけど、上海の地名。

その工場は、私が新卒で入った会社が上海につくったもので・・・、
私がいたころには、まだなかったけれど、
私よりも一回り以上若い担当の女性と、ひとしきり会社の話などをして盛り上がった。
世間は狭い。

夕方、仕事が終わってから、家の本契約に行き、
サインしてお金を払い、7月30日から住んでもいいことになった。

月曜日からずっと、朝から晩まで探しまわってくれた友人に感謝だ。
まだ上海に来て間もなく、土地勘もあまりないのに、
本当に一生懸命に探してくれた。
桂林出身のお嬢さんで、とても真面目でかわいらしい。

彼女とは、この2日間いろいろな話をした。
以前、日系の会社に勤めていたこともあるそうで、これまでに会った日本人は、
み~んないい人だった!ということ。

なので、「それはラッキーだね。
変なオヤジもいるから、気をつけたほうがいいよ」と言っておいた。

すると、彼女は少し考えてから、
「うん、でもやっぱり日本人はいい人が多いよ。
それによく考えるよね。中国人みたいに即断しない。
でも、そうやって周到に考えるから、日本の製品はどれも使いやすくて
素敵なんだって、わかったよ」と言ってくれた。

だから、「日本人の緻密に考えるところと、
中国人の大胆でスピーディなところが一緒になったら、本当にすごいよね」と言ったら、
「そうだね。これからますますそうなるね!」と。

外国に出たことがないような彼女がこんなことを言う。
日本の20代前半の人たちはどうなんだろうなあ。

一番面白かったのは、ペットショップの前を通ったときの会話。
彼女は犬が大好きなのだと言う。
「むかし実家で飼ってた犬がすごく賢くて、どんなに遠いところからでも、
うちに帰ってくるような犬で、それに人の気持ちがすごくよくわかったんだよ。
あの子が8歳のとき、急に病気で死んじゃって、すごく悲しくて、ずっと泣いたの。

でね、お庭に埋めようって言ったのに、おじいちゃんが食べよう、って言うから、
ダメ、絶対にダメ、埋めよう!って言ったんだ」

私「で、どうなったの?」

「食べられちゃった。それからおじいちゃんと口をきかなかったのよ」

う~ん、オチが日本とはかなり違う・・・。
ま、でも気持ちはわかる。

そして、来年の春、桂林が一番美しい季節に、
一緒に実家に行こうと誘ってくれた。

そんな楽しい時間を過ごし、家の近くにある日系のスーパーに寄ったら、
入り口に、朝からお世話になった前の会社の担当の女性がいた。
「あ~、このへんに住んでるんだ~!」とビックリ。
世間、狭過ぎる。

部屋探し

2012-07-12 01:01:44 | Weblog
不動産屋さんの友人が頑張って部屋を探してくれた。
でも、今日、見に行く予定だったお部屋は、
今日の昼過ぎには他の人にとられてしまった。

それでも友人がねばってくれて、夜、一軒見に行ったのだけれど、
そこもすぐに他の人にとられてしまった。

3階の角部屋で、窓が大きいのが素敵だった。
ただ、シャワーの向こうにトイレがあるようなつくりだったので、
シャワー使用後は、床が滑って転びそうだったから悩んだわけなので、
あまり惜しくはないけど、それにしても中国人は速い。

中国人は、部屋を見て即決で手付金を払って行くから、
悩んでいるうちに負ける。

で、少々高くても、
セキュリティがしっかりしてて、
水回りが使いやすそうなところにするべきなんだろうなあ、と思ったので、
昨日「高いからパス」と言った3500元のお部屋を観に行くことにした。

6階まではホテルで、無理矢理、7階を増築して、借家にした感じ。
ということで、6階まではエレベーターで、1階分は階段をあがる。
お部屋はロフトっぽくて、天井が斜め。そのため、窓が小さい。

そのせいか、廊下のすみに洗濯物を干している人が結構いるみたいだった。
まるで、留学生寮みたいな雰囲気。

93年当時の北京大学に例えると、6号楼の個室側。
私がいま住んでいるところは、
勺園の大楼で、2人部屋を無理に1人で住んでるみたいな部屋だから、
2号楼から6号楼個室側への昇進と言える。

まあ、2年目だし、ちゃんと働いているから、
そのぐらいは自分にゆるすようにしよう。
って、3500元だし、上海の虹橋開発区では安いほうだ。

料理は、ガスコンロじゃなくて、IHのような電気を使うものなので、
あまり自炊には適してないけど、そもそも上海に来てからは、
ほとんど料理らしい料理をしていないので、それでもいいと思う。

今日、手付金を払ったので、明日、本契約。

今の家、昨日大家さんから電話がかかってきてからは、
25日よりも前に出てやろうと思っていたけれど、
その部屋に引っ越せるのが30日ということだったので、
これはもうしょうがない。

上海人の大家さんが、強引だったせいだということで、
このくらいは、ゆるしてもらおう。
これもめぐりあわせだから。

今日も慌ただしい

2012-07-10 21:42:47 | Weblog
今日も驚くほど慌ただしい1日だった。

まず午前中、週末に会う予定の中国人の友人からメール。
「母が倒れたので田舎に帰るから、今週末は会えません。また今度、ごめん」

むむ、大事にいたらねばよいが。

次に、不動産屋さんから電話が。
「あの~、その条件だと、きれいなところがないんですけど~」と言うので、
「あ、日本人が全然いないようなローカルのところでいいから。
 なんせ、いま住んでるところ、ローカルの小区で2200元だから」と言ったら、
不動産屋さんのお嬢さんが絶句してしまった。

昼食は、近くの蘭州ラーメンへ。
大好きな刀削麺を食べ、るんるん気分だったのも束の間。

めずらしく日本のガラケーを開いたら、その瞬間にメールを受信。
なんだ、このタイミングは、と思ったら、日本にいる中学時代からの親友から、
彼氏と別れた、という内容。

え~、15年くらい付き合ってるんだから、そろそろ責任とれよ、男!
と思っていたのに、急にまた、なぜ。

そして夕方、日本の本社に直談判をしに行った友人から、
「上海に戻りました~」というメールをもらった直後、電話が鳴った。

やはり上海にいる友人からで、「○○みたいな感じの中国人の友だち、いない?」と。
○○は、守秘義務により伏せ字。いかがわしいことではない。

たまたま、会社の同僚が協力できそうだったので紹介した。

で、帰宅後、大家さんから電話。
「その部屋に次に入る日本人の友人が、25日に上海に来るから、それまでに出て」と。
思わずムッとして、
「先日、退去まで1ヶ月っていうことだったから7月末をメドにしてたんだけど、
 1週間も早まるの困るよ。だって、1ヶ月でいいって、言ったじゃん」と言い返したら、
「あと2週間あるから大丈夫でしょ」と。

もっとムッとして、
「あなたが1ヶ月って言ったでしょ」と言い返したら、しぶしぶ7月末で納得した。

で、電話を一回切った後、すぐに掛け直して来て、
「いやいや、25日って言ったのは、その人が来たら25日から1日まで一緒に旅行に行くから、
 私がいなくて引き渡しができないから、っていうことだけなので、
 他の人にカギを渡してくれればそれでいいのよ~、そういうこと~」という、
まるで上海人丸出しな言い訳電話がかかってきた。

なので、「わかったから、7月末でいいんでしょ」と言い返しておいた。

ほんっとうに、上海人、大嫌い!

そんな上海だけど、夕陽はきれいだ。


2012-07-10 00:40:45 | Weblog
動くときには一気に動くもので、何やら慌ただしい。
そして、MacBookがグルグルしていて、調子が悪い。
そろそろ寿命が近づいて来ているようなので、
次はMacBookAirにするか、MacBookProにするか迷う。

と、朝から楽しい悩みごとでニヤニヤしていたら、風が吹いて、
日傘の骨が折れて使えなくなった。
そうか、この傘も新しいと思っていたけれど、かれこれ4年。
寿命が来てもおかしくない。

先日は、10年以上お世話になった折り畳み傘をなくしたし、
今年の夏は、どうやら傘が去って行く星回りらしい。

去るものがあると来るものがあるもので、
今日は中国のQQというチャットを仕事で使い始めたり、
友人の手伝いをして、中国版ツイッターの微博と中国版動画サイト優酷に、
アカウントをとったりしてみた。

ネットワークで近くなり、距離感もスピードも変化するけれど、
日射しに当たって、肌がぼろぼろになる現実は昔も今も変わらない。

どこが生活の中の実体として残るかというと、
最終的には、自分の身体として残るんだというような気がするけれど、
はて、身体と精神はどこまでがクロスしていて、
どこからがお互いを裏切るのだろう、などと、考えながら、
新しい日傘を買わねば、などと思う。