先日、日本橋へ買い物に行った。家人をまつ間、丸善日本橋本店のショーウィンドウを覗き込んでいたら、「春を恨んだりはしない」という文字が目に飛び込んできた。見ると、東日本大震災の被害を受けたところを、池澤夏樹が文章を、鷲尾和彦氏が写真を撮ったレポートのようだった。池澤氏というと、自分の中では、沖縄など南国の温暖な地域で暮らしていて、どちらかというとリラックス系の作家だと思い込んでいた。まだ本を手にとって読んではいないので、なんとも評しようがないのだが、写真をみる限り、大震災のあまりの猛威のふるいようがひしひしと伝わってきて、これはキチンと読まなくてはならないと感じた。