印刷コンサルタント

印刷コンサルティングを仕事にしてます。
コーヒー・自転車・古本が好きです。

モンパルナスの駅から

2015-08-10 20:24:40 | サンチャゴ・デ・コンポステーラへの道
さて、パリ到着当日は、モンパルナス駅周辺のホテルに宿泊。
翌日、ホテルからタクシーで、モンパルナス駅に向かう。

このモンパルナス駅は、日本のJRに当たるSNCFの駅で、地下鉄の
Montparnasse Bienvunue駅の乗り換え駅にあたる。東京でいうと
東京駅と、営団地下鉄の大手町みたいな関係が近いかも、
このMontparnasse Bienvunueという名称は、「モンパルナスへ
ようこそ」という駅名で、「大手町へようこそ」駅っていう表現は
日本にはないなぁと。つくづく文化の違いを感じた。

SNCFのモンパルナス駅は、イメージでいうと上野駅近いかも。
というのも、ボルドーなどのフランス南部やブリターニュ地方など
フランス西部への始発駅(終点)なので、沢山の列車が入線できる
ようにプラットフォームが、やたらと多い構造で、ちょうど上野駅の
改札を通ると、高崎線や常磐線、東北線といった多くの始発列車が
ホームに入ってくるのと同じような感覚だ。
ひとつ違うのは、改札口がないこと。

駅の売店やカフェで、乗るべき列車が何番に入るかを電光掲示板で
確認して、目的のホームにいくのに、改札がない。ということです。

自分の経験した範囲で言えば、スイス、オランダ、フランスは
改札口というものがなく、その替わり、社内検札が厳しく、目的地
までのチケットを持っていないと、かなりの罰金が課せられると
聞いている。

そして、前述の通り、日本の新幹線にあたるTGVや特急に近いのか
Inrecitie,terなどが共通の線路を使用しているので、自分の
乗る列車が直前まで判らないので、かなり緊張を強いられた。

シテ島のサント・シャペルを見学

2015-08-09 21:33:07 | サンチャゴ・デ・コンポステーラへの道
パリについた当日のホテルは、翌日の列車の都合を考え、
モンパルナス駅の近くに予約しておいた。サンジャックの塔を
見に行くには、シテ島で地下鉄を下車して、橋を超えて行かな
くてはならない。そんな訳で、シテ島の地下鉄を降りて、地上
にでると、有名なサント・シャペルが目に入ってきた。

ここは、その名の通り、ゴチック建築の代表とも言える「聖なる
礼拝堂」で、ノートルダム大聖堂と並ぶシテ島の大事なキリスト
教の建物です。
入場券を買おうという人々の列が長く連なっていたが、15分位
まって、礼拝堂の建物に入れたが、その先に飛行場にあるような
手荷物検査が待っていた。

その頃(7月初旬)、フランスでは、6月26日にフランス,
クウェート,チュニジア,ソマリアで同時多発テロが起きて、
死傷者が出たことで、あちこちに自動小銃を抱えた警察や軍
が警戒をしていて、特に宗教色の強い施設は狙われやすい
と言われていたので、この手荷物検査も当然といえば当然かも
しれないと思った。

建物のなかは、このようなステンドグラスがあったり、


絨毯も随分と手の込んだ絵柄です。


柱には、30cm四方位の大きさの彫刻が数えきれないほど
あり、例えばこれは、ノアの方舟ですが、まさに聖書の
記述を彫刻として表現しているのが判りました。

サンジャックの塔について

2015-08-08 20:51:14 | サンチャゴ・デ・コンポステーラへの道
前回のエントリーで、サンジャックの塔の下部に佇む人の画像を
サンジャックと紹介したところ、間違いに気付きました。

日差しのある方から撮影した像が、こちらですが、この方は、
科学者、哲学者、自然哲学者、思想家、数学者、キリスト教
神学者であるブレーズ・パスカル。気圧の単位にヘクトパスカルが
ありますが、そのパスカルです。この塔で、実験をしたことで、
知られていて、それを記念して建立されたものだとわかりました。
詳しくはこちらのサイトを参照してください。

サンジャックの像は、この塔の先端にあるとか。このアングルでは写りません。

人間て、目の前にあるものを、先入観でみてしまう典型的なアホな
パターンですね。
ちなみに、サンジャックの塔は世界遺産にも登録されているそうです。



はじまりはパウロ・コエーリョの「星の巡礼」だった。

2015-08-06 21:42:44 | サンチャゴ・デ・コンポステーラへの道
はじまりはパウロ・コエーリョの「星の巡礼」だった。

「星の巡礼」の文庫本を手にしたのは、もう10年以上も前だ。
古本屋で手にして、面白そうに思えたので買って、読んだはいいのだが、あまりに神秘主義的で、
途中で投げ出してしまった。
その頃は、巡礼とか、キリスト教などの理解も知識もなかったので、投げ出したのも当然といえば
当然かもしれない。
その後2007年に日本経済新聞に「還暦カミーノ・スペイン巡礼記」と題して、日経の記者が
還暦を期して、サンチャゴ・デ・コンポステーラへの道を徒歩で歩く、紀行文を連載しているの
が目にとまり、はぁ。。こういう旅もあるのか。と思ったのを覚えている。
2007年とは、この駄文ブログを書き始めたころでもある。、

さてその後、家人がキリスト教の洗礼を受けたり、自分も還暦を迎えたりと色々ありつつ、この
春先から、漠然と「サンチャゴ・デ・コンポステーラに行ってみたい。自転車に乗っているとは
言え、800Kmを20Kg近いリュックを背負って歩く体力は自分にあるのか。・・・・」と自問
する日々が続いた。

会社勤めで、流石に2ヶ月間の休暇は取れない。留守の家をどうするのか。メダカの餌はどう
するか。ご近所になんと言っていくのか。などなどつまらないし、くだらない言い訳が次から
次に出てくる。

結論として、徒歩での巡礼はいつできるか判らないが、スペインの道の始まりの
サンジャンピエドポーへ行ってみよう。ということになった。

7月某日、羽田からパリへ飛んだ。パリでは、サン・ジャックの塔を記念に見学というか
今回の旅行の安全を祈念をしてきた。

サンチャゴというのはスペイン語で、英語ではジェームズ、フランス語ではジャック、
イタリア語ではジャコモ、ラテン語ではヤコブと呼ぶそうだ(星の巡礼から引用)。

そんな訳で、この写真はサン・ジャックの塔(つまり聖サンチャゴ)の夕刻の写真です。

この塔があるエリアはパリ市内、ど真ん中といっても良い場所だが、公園になって
いて、少し物騒なので、写真撮るのも、周りの様子を見ながらタイミング見計らって
撮ってきました。