豚も杓子も。

私にすれば上出来じゃん!と開き直って、日々新たに生活しています。

期限付き

2007年01月26日 | Weblog
プロの定義はいろいろあろうと思いますが、先日耳にしたのは、期限付きで仕上げる仕事をする、というものでした。

確かに、時間をかければできることでも、期限を区切られて間に合うようにしあげるというのは、なかなか難しいことです。コンスタントにある一定の水準に持っていくのは、やはりプロの仕事といってよいと思います。

期限を区切られると、自分の納得する全ての作業をし終えることがなかなか困難です。そんななかで、なんとか目的を達するための手段。一つの選択肢は、それほど重要でないことは切り捨てるということではないでしょうか。

いくつかの工程を経てなんらかの物が仕上がっていくとき、そこには必ず通らなければならないポイントがあると思われます。それをこなしていないと次のステップに進めない、もしくは不都合が生じてしまう。全ての過程を見通すことができるなら、どこが捨てどころかという勘も働くようになるのではないかと思われます。その捨て所をタイミングよく選択して、最短距離でゴールにたどり着く。それをプロというのでしょうか。

全ての過程を心ゆくまで丹念に仕上げていく方がよりよいものが仕上がるでしょう。しかし、とても全てをこなしていく時間の余裕がないときは、欠くことのできないものをピックアップして要所を押さえていくことがプロの技なのかもしれません。

しかしながら、逆に、とことんまで自分の信念を押し通す頑固一徹なやりかたこそプロだといわれればそうかもしれないとも思います。

芸術家と職人。その差も時間の制約を基にすれば、考え易いのかもしれません。職人の技を見に付けたいと切実に思いますが、そこに芸術家の香りもすれば、よりかっこいいでしょうね。