豚も杓子も。

私にすれば上出来じゃん!と開き直って、日々新たに生活しています。

驚く

2007年04月20日 | Weblog
お昼休み、娘がこの四月から住んでいる町で、拳銃立て籠もり事件が起こっているとのニュースが流れてきました。
うーーん、何をどう心配していいのかわからない。心配しても仕方がないし、どこに居ても何に巻き込まれるかわからない。
とりあえず、学校に居る、人一倍暢気な娘に起こっている事件を簡単に説明し、寄り道しないで早く帰るようにメールで伝えました。
返事は「はい!!!!!ひぃーーー」。
とりあえず、事件現場の方にふらふら歩いていかずに、まっすぐ自分の部屋に戻るだろうと安心しました。

飼っていた犬が生きていた頃、朝の散歩でよく一緒になっていたラブラドールの飼い主さんが、いつも近所の神社の前で立ち止まって深々と一礼されておられました。「・・・?」という私に、「娘や息子が遠くにいるから、無事で過ごせますようにってお願いしているのよ」と明かしてくださいました。

今はその気持ちも良くわかりますね。
出来ることはそれくらいですね。
良いことも悪いこともいろんなことをひっくるめて送り出したのですから、いちいち血相変えて心配する必要はないのでしょう。ただ、もう少しいろんなことを身につけさせたり、教えてやったりして送り出したかったと、そういう心残りはあるかもしれません。
中途半端に育った苗木を違う土地に移植して、果たしてうまく根付くのかなあ・・。根付くと信じて、待たないといけませんね。
頼りない若い木だけど、ここで与えることの出来ない養分を吸って、新しい可能性を見つけて欲しいですし、より逞しく大きく育って欲しいです。
移植先のみなさん、不出来な苗ですが、どうか温かく厳しく見守ってやってください。よろしくお願いいたします。
途中でその成長が阻害されることのないようにと、送り出した家族は祈ることしかできません。どうぞ運も味方してしぶとく生き抜いてそれなりに立派な樹に成長してくれますように。
そう思うと、アメリカの町で、志半ばで生涯を閉じることになった若い人たち、そのご家族の無念さははかり知れないものがあります。
道具をいろいろ発明して、生活を便利にしてきた人間ですが、同じ人間を傷つける道具まで作ってしまったことは、進歩ではなく退化なのかもしれません。

事件は、まだ解決していません。
どうか、犠牲者をこれ以上出さないで投降して欲しいです。