豚も杓子も。

私にすれば上出来じゃん!と開き直って、日々新たに生活しています。

希望

2007年08月06日 | Weblog
今朝は、全体がオレンジがかったような曇りの朝でした。晴天のことが多いこの日には珍しいことです。朝曇だからまもなく晴れるだろうと思っていると、遠く雷が鳴り始め、小雨がばらつき始めました。傘を持って出かけるなんて、滅多にないことです。



私が通りがかったところには、記念式典が見られるように、街頭テレビが設置されていました。毎年行われていたのでしょうか?今までは気が付きませんでした。

今、こちらでは、1970年の大阪万博の軌跡をたどる催しが始まっています。
その中に、修復されて37年ぶりに展示されるという巨大タペストリーがあります。二枚で一対の作品は、原子力をテーマにしたもので、その二つの側面が描かれているのだそうです。一枚目には「よろこびの塔」、二枚目には「かなしみの塔」という名前がついています。
日本館に展示されていたということですが、実際に見たことがあるかどうかは残念ながら覚えていません。アメリカ館の目玉、万博全体でも一番話題になっていた月の石を見ることで時間を費やして、日本館には入らなかったような気もします。すぐに入れるアフリカ諸国の小さなパビリオンをたくさん周っていた記憶はあるのですが・・。そこで初めて飲んだアイスココアが、非常に美味しかったです。
ともかく、そのタペストリーも見たいですし、是非この展覧会は見に行きたいと思っています。

万博の象徴は、「太陽の塔」でした。
その作者の岡本太郎さんの描かれた壁画「明日の神話」が各地から誘致されています。広島市もその中に入っていて、誘致のための署名などいろいろ手立てが考えられているようです。もし、広島に誘致できたのなら、この万博のタペストリーと合わせて展示できる大きな施設が出来ないものでしょうか。
おりしも、市内中心部、平和公園に隣接する市民球場が再来年には取り壊され、跡地の利用が検討されているところです。もはや、時期は逸してしまったかもしれませんが、実際の被爆の実態を知らせる現在の資料館とともに、人間が自らの身体を通して生み出した原子力をテーマにした作品が一同に会することが出来る施設があればと思いました。そこには、絵画や写真や彫刻などの作品、詩や小説などの文学作品、今まで世に問われた作品が全て収蔵されて、必要なら翻訳も容易に行えるようになっていれば・・・などと、思いつきは広がって行きます。
「人類の進歩と調和」、これが大阪万博のテーマでした。幾度となく言われてきたことですが、その実現に向けて希望を捨てないでおきたいです。

曇りは、ほどなく晴天へと変わりました。
やはり、アメリカ軍が投下に適したと判断したこの一日を含む数日は、広島は雨のない時期のようです。

http://www.yomiuri.co.jp/zoom/MM20070806000518720M0.htm