小兎岳より1768mピークと中ノ岳
期日 : 2003年9月 13~14日 晴
メンバー : 単独
コースタイム、天気
9月13日(一日目) 曇後晴
六日町IC 7:42=十字峡登山口8:13~30―一合8:53―二合、千本松原9:23―三合9:45―四合10:13―五合、日向山(昼食)10:43~11:15―七合、小天上11:55~12:05―休憩(1800m)12:53~13:37―池ノ段(九合)12:57―山頂13:11~14:18―避難小屋泊14:22
時間4:41、距離6.3km、標高差2085-445=1640m、累積標高差+1711m,-84m
9月14日(二日目) 曇後晴
避難小屋6:25―池ノ段6:44―休憩7:11―1768m峰7:35―小兎岳8:03―兎岳8:30―大水上山8:58~9:10―利根川水源碑9:20 ―丹後山9:41~10:04―八合シシ岩10:22―六合目10:39―五合10:50―四合11:05~30―三合目11:48―二合12:05―一合(鉄砲平690m)12:25―登山口(530m)12:39―栃木橋12:42―十字峡登山口駐車場13:14=六日町観光協会14:30=六日町国際YH 泊15:30
時間、6:49、距離12.6km、標高差 2085-445=1640m、累積標高差+432m、-2057m
合計時間11:30、距離18.9km、標高差1640m、累積標高差+2143、-2141m
記録及び感想
中ノ岳は、修験の山である越後三山の一つで、八海山から縦走したいがきついため、中ノ岳と丹後山を縦走の後、別に登ることにした。
中ノ岳のコースタイムは7時間40分である。しかも急登とのガイド。6時間位で登れると予想し、ザックはできるだけ軽くした。縦走は避難小屋泊だから、水は2.5L確保した。
入間ICまでは渋滞もなく予定どおりについた。しかし関越道に入るととたんに眠くなってしまって嵐山PAで30分仮眠。すっきりして六日町へ急ぐ。関越トンネルでは、空が曇っており予報どおり曇かなと心配しながらトンネルに入った。だがトンネルを抜けると晴れている、良かった。台風の影響で気温は最高34℃との予報。
六日町ICでおりて17号線を左折し、庄野又で三国(ざぐり)川ダムの標識を見て右折し30分程で十字峡登山口についた。登山センターの奥の駐車場30台はすでにいっぱい。手前の駐車場に置く。どうやら釣の人が多いようだ。
駐車場の前のコンクリートの階段から登山道が始まる。一合目からいきなりブナ林の岩の急坂。汗がダラダラ、思わず上を見上げる。飯豊山を思い出す。50分ほどで岩の急坂を登ると見晴らしの良い尾根の二合に着いた。ここは千本松原である。登る人は誰もいないと思っていたが、四人パーティに追いつく。荷物が大きい。人がいない山と思っていたがうれしくなって思わず話かけた。
中ノ岳登山口 始めから急坂
一合 石碑
四合 ブナ林の急登
ここには水場があったが補給しないで行く。根っ子の多い急坂を登ると三合である。少し両側が切れ落ちた尾根を通り急坂を登ると見晴らしが良くなり、三国川ダム、六日町方面が見えた。急坂を登るとブナ林の中に四合の碑があった。四合を少し下ってから五合目まで急坂である。暑く辛い登り。
ようやく五合、日向山についた。ブナがなくなって、笹や灌木の原となる。天気が良すぎて暑い。
スタミナが切れてきたためここで昼食にする。おにぎり三個を食べて少し元気が出た。ザックも少し軽くなった。前には中ノ岳がデーンとそびえており又急な登りで辛そう。少し行くと左のピークに雨量計の小屋があった。登ってきた道と三国川ダムがよく見えた。平らな道を行くと生姜畑の池塘である。日照り続きできれいではない。中ノ岳が豪快に見える。しばらく快適な道であるが、ゆるいピークを越し急坂を登ると七合(小天上)。ここで一休み。
五合 日向山から中ノ岳
五合の池塘 生姜畑
七合 小天上
七合から兎岳、大水上山、丹後山、十字峡への稜線
九合 池ノ段
池ノ段(九合)まで一直線の急坂が続く。20分程で又休む。さすがに疲労がたまってきたようだ。フルーツゼリーを食べて再度エネルギーを補給する。効果が現れた感じでゆっくりであるが足が前に出る。ビスターリ、ビスターリと言い聞かせ、20分ほどで、潅木のトンネルを抜けると稜線、池ノ段(九合)であった。バンザイヤッターという感じ。
しんどい山である。前は鋭く尖った荒沢岳、東には平ヶ岳が見えた。何か元気が出てきた感じで一気に頂上へと急ぐ。
小さい岩を二ヶ所登ると頂上であった。先客が一人いた。本当につらい山だと話し合った。山頂には丸い展望盤と祠があり、ほとんどが見渡せた。八海山、駒ヶ岳、佐渡ヶ島、未上ヶ岳、守門、浅草岳、荒沢岳、会津駒、平ヶ岳、丹後山、巻機山、苗場山、妙高、米山が確認できた。残念ながら富士山は雲があり見えない。八海山、駒ヶ岳が大きくすばらしい。ぜひとも越後三山の縦走をしたいものだ。一時間も展望を満喫し避難小屋に向かった。本当によく見える日である。考えれば4時間41分で登ったのだ。疲れたが大満足。
中ノ岳 南峰山頂
北峰と越後駒
中ノ岳山頂より八海山と越後駒を望む
北峰避難小屋、雨水が利用可能
避難小屋は大変きれいで感じが良かった。早く着いたので小屋の外で八海山、駒ヶ岳を見ながら昼寝をした。
晴れていて、寒くもなく暑くもなくすばらしい眺めの中でうたたねは最高の贅沢。小屋には、すでに二人がいて酒盛りをしていた。どうやら後で来る四人パーティと一緒らしい。
缶ビールや八海山、ハンバーグなどのレトルト食品などをクーラーに入れてかつぎ上げてきたのだ。大変な体力である。うらやましい限りだ。しばらくして、八海山から来たという修験者二人が到着。米を炊き、野菜で味噌汁をつくり手際が良かった。
今も修験者がいるのにおどろいた。ここは昔から修験道の山なのだ。遅くなって、駒ヶ岳から四人ほど、八海山から四人ほど到着。元気な人たちである。夏にも三山巡りを歩きたいと思った。日本海に落ちる夕日を期待していたが曇ってしまい残念。
二日目は、一転雨。しばらくするとよくなることが多いため、のんびりカップヌードルとおにぎりで朝食。昨日雨水のタンクより汲んだ水はきれいで、煮沸すれば充分使用可能。これでカップヌードルを作る。朝日岳以来の小屋泊まりで楽しい。
しばらくすると雨が上がったので、カッパを着けて出発。ガスでまわりはよく見えない。岩の所は注意して通過。池ノ段の下の岩を下ると笹原の下り。晴れていればすばらしいのに。二ヶ所ほど左が崖の岩を越して行くと1768m峰に着いた。ガスの中単調な登り降りで疲れる。
次は笹で覆われたピーク小兎岳であった。標識はない。この下りはコバイケイソウやアザミの群落。白い花(不明)も咲いていた。夏であれば一面のお花畑だ。道はこの鞍部より笹の刈り払いがされて歩きやすくなった。感謝。
小兎岳より1768mピークと中ノ岳
荒沢岳への分岐を過ぎると兎岳。荒沢岳へはしっかりした道があった。ここでガスが取れてきた。この辺は笹の原で晴れていたら気持ちがいいだろう。下には池塘が見えた。
笹原を登ると大水上山。しゃくなげ湖が見えた。兎岳方面はガス。荒沢岳、平ヶ岳方面は見えた。ゆるい下りを行くと利根川水源碑があった。利根川と信濃川の分水嶺だ。兎岳も見えるようになり、気持ちの良い道を下っていくとすぐに丹後山であった。あたり一面の笹原で気持ちが良い。兎岳はまたガスで見えなくなってしまった。ここで十字峡から登ってきた二人組に会う。今日二回目の出会である。中ノ岳から今日中に下ると言う。元気な人たちだ。ここでもしばらく晴れるのを待ったが中ノ岳方面は雲が取れなかった。
兎岳頂上より中ノ岳、越後駒ヶ岳
十字峡から登って来た稜線と中ノ岳
大水上山山頂から中の岳、兎岳
利根川水源碑、中ノ岳、兎岳
丹後山手前より中ノ岳、大水上山
丹後山より兎岳、大水上山、荒沢岳
丹後山避難小屋
荒沢岳、平ヶ岳方面は見えた。しばらく行くと直進、巻機山と右、十字峡方面の分岐。巻機山方面は笹原で踏み後もない。標識だけがしっかりついている。シシ岩八合目から少し急になってきた。
ゆるい下りと急な下りを繰り返し四合目(1258m)に着いた。ここから登山口まではかなりの急な下りになり、しかも土の道で滑りやすい。長いくだりにうんざりして、12時40分にようやく栃木橋登山口に着いた。行動食のパンを歩きながら食べ35分で十字峡に着いた。
中ノ岳は、急な坂道の続く厳しい山であったがまた楽しい山でもあった。明日は八海山を登る予定。
右,十字峡、直進,巻機山、左,水場の分岐 直進は笹薮で道がない 右の十字峡へ
八合 シシ岩から中ノ岳
五合 ジャコ平
四合 1250m
三合 巨大松
一合下の急坂
栃木橋登山口 535m
十字峡トンネル東側の落合橋
中ノ岳、丹後山ルート地図
中ノ岳登りルート標高
中ノ岳下りルート標高
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