復活!やまがたの四季と暮らし

東北を転勤し13年間続いた仙台勤務が終了し現在は毎日が山形県人。前タイトル名「山形弁で青森暮らし」から継続のブログです。

船形山

2010年03月06日 20時15分08秒 | 四季(冬)
全国版でニュースになって、知名度アップ(逆の意味で)の船形山1,500m
(山形側の地元名は御所山)

冬の船形山はこんなにきれいな姿なんです。

大きい画像はこちら



山形県側の白髭山山頂付近から見る船形山のアップ
今週宮城県側の旗反キャンプ場登山口から登ってきた3名が遭難。
なかなか救助されず雪洞に二泊三日した遭難となり
連日全国版のニュースになってしまった。

船形山山頂に避難小屋が確認できます。




もう少し周辺の山が写った画像
右端に発見場所となった宮城県側の山となる後白髭山が写っている(たぶん)


解りやすく文字表示
発見場所は、自衛隊員がヘリで降下した後白髭山から北に500m付近の稜線上。
遭難者からの110番通報が山形県警に入った事から、山形側に面して開けた
地形となる後白髭山周辺の稜線上に居る可能性大との捜索隊の予想がドンピシャリ。
この遭難した高齢者の方々、運が良かったですね。
自分たちの現在地が全然解らなくなっていたのに発見してもらえて。


雪洞掘って動かず救助をまった判断は正解なんでしょうか。
最初からルートを確保できていれば、何事もなく帰ってきたただの雪山歩きで
終わっているし、200名もの捜索隊を動員する必要もなかったわけだから。
雪洞掘るのにナイフなんかを利用して掘ったそうですけど、雪山なんだから
スコップくらい持ってこいって感じです。
普段から冬山装備も持たずに登っている感じが十分します。
雪山なんだから登山道は見えないし、吹雪やガスで視界がなくなればホワイトアウト
は当然。
迷ったんだからフラッグなんか刺しながら登ってきたとは思えないし
GPSなんかも持ってないか。
まさか地図とコンパスだけは常識として持っていたと思いますが。
いくら視界が無くなっても現在地が解れば進行方向を判断して下山してきます。
この遭難者は雪洞に入って動かずにいたと言うよりは、動けないんでしょうね。
行動するための根拠となる判断材料と装備が一切無いようですから。
年齢的な体力を考慮し生きて帰るためには、
じっと動かず救助をひたすら待つのが正解でしょう。
2・3年前に西吾妻で、七日間さまよって自力下山した単独者がいましたけどね。


キャンプ場から船形山までの赤線は無雪期の登山道。
雪山ですから、もう少し違うルートで登っていると思う。
後白髭山までは稜線上をそのまま移動していったかな?

この方々、関係者の話だと年間100回以上は山に登っているベテランだそうです。
雪山に冬山装備も不足して天気判断もせず、ブナの原生林が見たいからと言って
ルート変更し、視界が無くなれば行動不能になる人をベテランと言われても。
条件が良ければ誰だって楽に登ってこれますから。
悪条件に対応出来てベテランでしょう。
これが訓練の山行だとしたら、一昔なら装備の一つでも忘れれば、鉄拳制裁とまで
いかなくても厳しく非難され参加拒否のそのまま御帰還ってこともあります。


山形側の白髭山付近から見る船形山


世間一般に船形山は特別危険な山といった印象にならなければいいですが。
山に入る以上、すべての山に危険と向き合う覚悟と対応が必要な訳ですから。



おまけの、同じく白髭山付近から見る黒伏山


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