
昨年途中だけですが、初めて見学した王祇際を二年越しに続きを
見てきたって感じです。
(それでも、また途中までですが)
後方の家の中には、下座の王祇様が入って大地踏みが行われ、
その後、上座の七度半の口上が家の前で行ったりきたりしながら行われる。
それまで、上座の王祇様は雪の山の上で待機中。
この辺までは、昨年に見学できたところ。


七度半の口上中。


春日神社の参道石段。
口上が終われば、下座、上座の両王祇様が出てきて、
この石段を競い合って駆け上がっていく「尋常事」が始まります。

上から見ればけっこう急です。

下座、上座の当家の当主が入ってきました。

下座、上座それぞれの若集が、登って来る王祇様を迎える前に、気勢をあげ
盛り上げます。
素足にわらじ履きの姿も見かけます。

来たぞーの合図!

どちらが下座か上座か解りませんが、石段をいち早く駆け上がってきたのは
向かって左の王祇様。

上で待ち構えていた若集に受け渡し、一目散に春日神社に走る。


遅れて右側の王祇様も、春日神社の拝殿に小窓のように開いた扉のなかに入れ込んで
無事、王祇様が春日神社に戻ってきました。

またまた、気勢を上げて歓喜の喜びといったところでしょうか。

神社に戻った王祇様。
この後、またまた上座下座合同で能の上演が始まるので
柱に仮安置されたのでしょうか。

当家の主が王祇様を迎えるように見つめていたのが印象的でした。
この拝殿内が能舞台になるようです。
昨日夕方から夜通し王祇際が始まって、二日目の夕方まで能舞いが続くわけですから
当家の勤めも半端なく大変。
というより、黒川地区全体の大イベントといった感じで、500年も続く地元の絆を
強く感じる物でした。
申し込みでやってくる昨夜からの見学者の会話を聞いていると、
静岡の浜松や神奈川の鎌倉からやってきた母娘や年配者、外国人など、
地元より遠来者の方々がほとんどです。
今は無理だけど、そのうち最初から最後まで通して見学してみたい、
黒川能「王祇際」でした。
それにしても、この祭りも体には厳しい祭りのようでした。
