復活!やまがたの四季と暮らし

東北地方を転勤し現在は仙台勤務の週末山形県人。
前タイトル名「山形弁で青森暮らし」から継続のブログです。

上山の奇習:加勢鳥

2014年02月12日 19時09分14秒 | 祭り・イベント

蔵王の帰り、上山温泉の共同浴場(二日町共同浴場)でさっぱり汗を流して

あったまったわけです。(ライザスキー場ですから蔵王温泉までは距離がある)

とくだんカセドリ見物の予定だった訳でなく、たまたま開催日にあたりました。

浴場の中に入ったら番台前で子供がカセドリの真似をして遊んでる訳ですよ。

で、番台のおばちゃんに聞いたら今日だということで、もうそんな時期だと思い出した。


午後も二時近くでしたから、とりあえずいつもの葉山温泉街に行ってみた。
あの橋本屋前です。
丁度やってくる寸前で、広報車が通過し旅館前では既に準備万端状態。
毎度の事ですが、ここの仲居さんは気合がはってますな。
新しい顔もあって新人さんが増えたようで、更にパワーアップした水掛が期待できそうです。





なにもそんなにバケツ並べなくても!
会場を取り囲むように半円状に並んでる。





旅館前では待ちきれず、手前のラーメン屋さんまで出張して待ち構える
橋本屋メンバー。





しっかりバケツを構えて準備万端。





カセドリのパフォーマンスが始まると同時に水掛が始まった。
水掛というよりは、ぶっ掛けるといった感じ。





自分もけっこう濡れるんですけどね。





よってたかって水をぶっ掛けられますから、カセドリが可哀相なくらい。
もう少しカセドリの踊りも見てあげたらと思うほど。





カセドリからの悲鳴が聞こえてきます。




ま~ずいぶん楽しそうだ事。
普段のストレス発散でしょうか。
はたごの心橋本屋は女性客を意識したやさしい心遣いあるもてなしの旅館と評判ですが、
カセドリにはとっても厳しいな~と思わずにはいられません。





カセドリの逆襲。
体を降って水しぶきを飛ばしてきます。
いっぱい掛けられてますから、しずくではなくしぶきが飛んできます。
昨年まではカセドリののぼり旗だと思いますが、今年新しくして加勢鳥と書いてある。




これでもかとお返しをお見舞い。





結局、お返しのお返しで倍返しになるんですけどね。





ここまでやれば、どうにでもしてくれって感じです。





水も無くなってきて、やっとカセドリの踊りをゆっくり見られました。
最後には空のバケツを放り投げてましたから。





踊りが終わると頭に縁起物のタオルを巻いて終了。
最後に仲居さんはカセドリの藁を引き抜いていきます。
なんでも藁を引っこ抜いて持ち帰ると、女性はきれいな黒髪になれるとか。
とにかく全員びしょびしょ、早く着替えて風邪引かないようにしてくださいね。
加勢鳥保存会のリーダーが言ってましたけど、ここが一番水掛が激しいそうです。


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