復活!やまがたの四季と暮らし

東北地方を転勤し現在は仙台勤務の週末山形県人。
前タイトル名「山形弁で青森暮らし」から継続のブログです。

酒田市最上屋旅館で大正時代を体感

2013年10月31日 18時07分04秒 | くらし
酒田市内のビジネスホテルを予約しようしたら、当日予約だったので何処も満室。

で、インターネットで普通の旅館を検索していて面白そうなのを見つけたのが

大正時代からの老舗旅館「最上屋旅館」。

宿泊プランの中のタイムスリッププランに惹かれました。


”下記のプラン説明はHPより転載”

昭和元年築の木造三階。狭い急な階段を上るため「隠れ家」のような味わいがあります。ほぼ建築当時のままの形で残していますので、レトロな雰囲気を好まれる方には宜しいのでは。部屋は四畳半二間が小さい襖で仕切られますので、二人で格安に一人でゆったりとご利用下さい。三階でとても明るい部屋ですが繁華街のため見晴らしは良くありません。クーラーは今後も取り付けず昔のまま使用します。冬期間の暖房はこたつを併用します。
 食事不要の場合は電話にてお申し付け下さい。(夕食 1,500円、朝食600円引き) 尚、日曜日だけ夕食が有りません。(1,500円引き)

だそうです。

ちなみにクーラーがありませんから、夏場の30℃以上の季節は宿泊ご遠慮下さいだそうです。
なお、二間を一人利用の朝食付きで5,000円でした。(朝食は女将さんの家庭料理で品数も多く
インゲンの煮物が美味しかった。これなら夕食も付きにすればよかったな)



入り口は見つけずらかった。(けっこう離れた交差する道路にも建物の一部があったんで)




さっそく大正時代の雰囲気。




玄関から奥まった先に、プラン説明の通り狭い急な階段が途中の踊り場を挟んで2段階にあります。
普通の姿勢で昇ると梁に頭を間違いなくぶつけます。




最初の四畳半の部屋から狭い襖を挟んで隣の部屋が見えます。
襖は小学生専用でもあるかのような背の低さ。




こんな感じ。
普通に立って撮影してますんで、頭の位置はもう少し高い。
テレビ、電話、ガスストーブ等は両部屋にありますから、二人利用でも十分。
なんか、ほんとに隠れ家的な雰囲気の大正時代を感じさせワクワク感たっぷり。




何故か日本ボロ宿紀行なるものの本が置いてあります。
付箋が張ってあるし、まさかこの旅館が載ってるんでしょうか。(ボロ宿だって?)




載ってました。
しかもカラー写真で紹介までされて!
ボロ宿ってあなた、ストレート過ぎる。




中身を見ると、”ボロ宿”は決してバカにしたり茶化したりした言葉ではないそうです。
作者なりに気に入った魅力有る宿なんだそうです。
歴史的価値の有る古い宿から安い宿まで、全部ひっくるめて愛情込めてボロ宿だそうです。
事実この本を読んで通の客が増えたり、当の旅館から礼状が届いたりしたそうです。




隣の部屋に移動してみた最初の部屋
共に四畳半ですが、二間を一人利用だとゆったり感があります。
トイレとフロはもちろん付いていません。
ただ共同のトイレはウオシュレット付きの洋式でその辺は気遣いがあります。




レトロです。
窓は開けないほうがいいです。
ギリギリ隣接する建物の屋根しか見えませんから。





鍵もこんな感じ。
ガタ付く障子戸ごと外せそうで、あまり意味がありませんけど何となく納得。
実際は使用しませんでしたけどね。





喫煙所?
火鉢とレトロな椅子。
ちなみに宿泊客は他に一人のみだったような(食堂での朝食が他に一人分だけだったので)。
物音がほとんどしない静かな夜でぐっすり眠れましたとさ。
機能的なビジネスホテルもいいけど、たまにはこんな旅館も面白いものでした。




布団が敷いてあった部屋の戸を開けて寝たらだめですな。
出入りは最初入った隣の奥の部屋からがいいようです。
酔っ払っていたら落っこちそうですか。
階段上がったこの二間続きのスペースは、他に部屋がありませんから、
隣を気にすることも無く気兼ねなく宿泊できました。




この日は東京ドームでの日本シリーズ第3戦目。
缶チュウハイ飲みながら一人で興奮していた夜でした。


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