なにが悲しいかって、お盆休みも宿直当番で一人で仕事してるのは
結構かなしいものです。(しかも三日間も)
そんな訳で、荘内大祭が今日から始まっていたのを思い出し、
夜の八時頃ちょこっと抜け出して鶴岡公園内の荘内神社に行ってみれば
まだ間に合いました。
黒川能の奉納上演が、ぎりぎり最後の演目「老松」の直前でした。
夜間の暗くなっての上演ですから、もちろん薪能です。
会場内はそれほどの人出はありませんが、静まり返って咳払いひとつ聞こえない中で
能の謡いが響き渡る。
普段は荘内神社の拝殿を舞台として使用していました。
確かに良く見ると、能舞台の造りになっています。
左手には揚幕のある橋掛かりがあって、そこから役者が入場して来るし
右手には地謡座のスペースもしっかり確保されてました。
しかも橋掛かりの前には三本の松もあったし。
ふだん荘内神社に参拝するときは、能舞台に参拝してるような感じです。
目の前で見る黒川能
ゆったりした動きの中に、見るものを引き付ける迫力を感じます。
明日15日は大名行列、
松山藩砲術隊に奴振りや巫女舞もあるようですし、城下町鶴岡の雰囲気、言ってみれば
藤沢修平の小説の世界「海坂藩」の時代を味わって見ますか。