金沢は午後から雨ということで、午前中に訪問を終え、兼六園に寄ってみました。
兼六園は、17世紀中期、加賀藩により金沢城の外郭に造営された藩庭を起源とする江戸時代を代表する池泉回遊式庭園です。広さは約3万坪。岡山市の後楽園と水戸市の偕楽園と並んで、日本三名園の一つに数えられています。1922年に国の名勝、1985年には国の特別名勝に指定されました。保健所の時代に獣医師学会の出張で金沢に来たことがありましたが、40年前のことで、記憶にある当時の景色とは一致しませんでした。園内で最も枝振りが見事なのはこの唐崎松だそうです。今日から雪つりを外しにかかっていました。
[徽軫灯籠](ことじとうろう)
霞ヶ池の北岸に配された兼六園を代表する景観だそうです。徽軫灯籠は足が二股になっていて、琴の糸を支える琴柱(ことじ)に似ているのでその名が付いたと言われています。この灯籠は水面を照らすための雪見灯籠が変化したもので、高さは2.67m。季節季節には、かたわらのモミジの古木、曲水に架かる虹橋と一体となって優れた風景を醸し出すそうですが今はあまり変哲のない風景です。ここから奥に見えるのは蓬莱島です。別名亀島で亀の頭のところにゴイサギがまた石像のように立っていました。隣の黒鳥はなんでしょうか。
奥には梅林がありますがこちらもまだ2分咲きというところでしょうか。
麻耶紅と青軸梅
梅林は、昭和43年、明治百年記念事業として、北野天満宮、大宰府や湯島天神、水戸偕楽園などの協力により、全国の名梅を集めて造成され、約20種、200本の梅が植えられているそうです。
兼六園の向かい側は金沢城址公園です。重要文化財に指定されている現在の石川門は、天明8年(1788)に再建されました。金沢城の搦手(裏口)門で、高麗門の一の門、櫓門の二の門、続櫓と2層2階建ての石川櫓で構成された枡形門です。河北門のニラミ櫓台と菱櫓
ニラミ櫓台のある「河北門」は、金沢城の大手から入り、河北坂を上がったところに位置する「三の丸の正面」であり、金沢城の実質的な正門です。「石川門(重要文化財)」と「橋爪門」と共に「金沢城三御門」と呼ばれていますが、金沢城の建物の大半が焼失した宝暦の大火(1759年)の後、三御門の中で最初に安永元年(1772)に再建された重要な門となっています。
無念にも雨がぽつぽつ降ってきたので、早々と退散しました。