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トルコで生活を築いているシリア人たち

2013年11月16日 | 国内
11月16日 故国の動乱を逃れてきたシリア人たちが、トルコで新しい生活を築いています。ラジオ局や新聞など彼ら自身のメディアを設立する人たちさえいます。
内紛勃発後、シリアを逃げ出さなければならなかったジャーナリストやTVキャスターのグループが、イスタンブールに「ラヤの音(Sout Raya)」というラジオ局をつくりました。

 Hurriyet
イスタンブール・ベースの「ラヤの音」ラジオ局のスタッフは、一般シリア人の人道的窮状を伝えたいと言っています。


「ラヤの音」で働く人のほとんどは、シリア政府の治安部隊によって収監あるいは拷問された経験があるそうです。
イスタンブールのビジネス地区レベントのオフィスをベースにしたラジオ局は、2週間前からインターネット経由で放送しています。

ジャーナリストたちは2か月以内にFMの周波数を取得して、シリアとトルコとヨルダンのリスナーたちに届くようにしたいと言っています。
14人のプロフェッショナルが現在、イスタンブールの本局で働いていますが、シリアのダマスカス、アレッポー、イドリブに14人のレポーターがいるそうです。

「体制はわれわれのレポーターを捕らえたら殺害するでしょう。だから、われわれは非常に慎重でなければなりません」とラジオ局のフィラス・ファイヤド編集長は言いました。
シリアの映画制作者で放送キャスターだったファイヤドさんは、シリアの内戦勃発後、“デモを激励した”罪で5か月間、刑務所にいました。釈放後、トルコに逃げてきました。

ファイヤドさんによると、トルコその他外国にいるシリア人にとって最大の問題は、公正なニュースが得られないことだそうです。

「われわれはどの政党の側にもついていません。われわれの目的はただ、シリアの人々に、シリアにおける真実を知らせることです。
西側のメディアは一般にシリア内戦の人道的局面を無視しています。しかし、殺されている人々のほとんどは市民です。われわれはシリアの人々がシリアで直面しているこの恐ろしい人道的状況に注意を向けてもらいたいのです」とファイヤドさんは言いました。

その一方、イスタンブールの公園や空き地に住んで、仕事と住む場所を求めているシリア人もいます。また、国際的NGOから受け取った資金で、トルコで新しい生活を築こうとしているシリア人もいます。


「環境保護なら、わが党にかなう者はいない」首相

11月15日、エルドアン首相は「環境保護に関しては、わが党と競える者はいない」と断言し、最近の道路建設プロジェクトのための樹木伐採に関する政府への批判を否定しました。

 Hurriyet

「環境への心遣いを示さないなどと、わが党を批判することはできません。わが党は植樹に関しては、共和国史上、最大のプロジェクトを行なってきました。
わが党は何百万本の樹木を植えました。こんなことはいままでだれもしなかった。わが党はベルギーと同じ広さのエリアに植林をしました」

「500万人の大学生のための500万本の樹木」というキャンペーンの始まりの植樹式で、エルドアン首相は言いました。
「われわれは環境保護者です。環境保護ではだれにも負けません。
わが党は125都市に森林をつくりました。国立公園の数は33から40に増え、自然公園の数は17から193に増えました。われわれはこの努力をつづけてゆきます」

アンカラの中東工科大学の敷地内を通る道路建設プロジェクトが進行中ですが、夜間、アンカラ市の作業員たちが許可なくキャンパスに入って3000本以上の樹木を切ったため、一般からも抗議の声が上がっています。



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