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宗教誕生の地ギョベクリテペの再認識

2013年11月27日 | 文化
11月27日 体系づけられた宗教はアナトリアに生まれたと考えられます。世界最古の神殿と思われるギョベクリテペを世に知らしめるためのキャンペーンが、昨日、東南部のシャンルウルファ県で始りました。

 Hurriyet
フシギなサークルが並ぶギョベクリテペ


キャンペーンの一環として、12000年昔の神殿で見つかった遺物の写真などを展示した展覧会が、11月24日、ケマレッティン・ガゼズオール文化美術センターで開かれました。
ドーウス・ホールディングがスポンサーになっているこの展覧会は2月にはイスタンブールに来る予定です。

キャンペーンのコーディネーター、エジェ・ヴァハプオールさんは、開会式で記者団に、ギョベクリテペの重要性と美しさをもっと多くの人々に知ってもらいたいと話しました。
この神秘的な建造物は私たちを魅了します。ギョベクリテペを訪れるすべての人が、この感動を共有すると思います。プロジェクトを実現させてくれたスポンサーに感謝します」とヴァハプオ-ルさんは言いました。

ギョベクリテペは近年の考古学上の発見で最もエクサイティングなものでしょう。石器時代の狩と採集で生きていた人々が、生存のために努力し、自然を知ろうとし、超能力すなわち神を信じ、祈りとともに生きていたことを、この遺跡から知ることができます。

 Wikipedia
ギョベクリテペはシリアとイラク国境に近いトルコ東南部に位置する


ギョベクリテペは新石器時代と文明誕生以前に関する科学者たちの認識を変えました。
発掘と地磁気の調査によって、考古学用語として神殿と呼び得るこの建造物は、少なくとも20はあることがわかりました。

その基本的な形状は、囲いの中心に2本の巨大な柱が立ち、周囲は壁に囲まれています。他にも何本も柱がありますが、すべてT型。高さは3~6メートルとさまざまで、重さは40~60トン。

柱には動物や抽象的なシンボルが彫られています。キツネ、イノシシ、ツル、野ガモが最も多い図柄です。その他、ライオンなど立体の彫像もあります。

 Wikipedia
雄牛のレリーフのある柱

この遺跡が最初に発見されたのは1963年ですが、その重要性が認識されたのは1995年です。その後、クラウス・シュミット教授の指導で発掘が行なわれました。
「ここには狩猟・採集生活の人々の居住地がたくさんありました」と教授は言っています。

「ギョベクリテペはそれらの人々の祈りのセンターでした。“宇宙とはなにか”“なぜわれわれはここにいるのか”という疑問から、神殿は生まれました。神殿ができ、それから都市ができたのです」

発掘調査は現在もつづいています。定住や農耕が始まっていない時代に、人々はこの神殿をどのように設計し建設したのかは、まだわかりません。それが解き明かされるとき、人類の歴史は書きかえられるでしょう。

・・・すごいです。感動です。生まれ変わったら考古学者になります。


「トルコとイランは中東安定のバックボーンになる」トルコ外相

「トルコとイランの友好関係の強化は中東の安定に寄与するだろう」と、11月26日、テヘランで経済協力機構の第21回閣僚会議に出席したトルコのダウトオール外相は語りました。

 Hurriyet
トルコのダウトオール外相(右から2人目)とイランのモハムマド・ジャヴァド・ザリフ外相(左から2人目)。テヘランでの経済協力機構の第21回閣僚会議で。


「私の意見では、トルコとイランが手を結べば、両国を利するだけでなく、中東の安定のバックボーンともなるでしょう」とダウトオール外相は語り、将来のエネルギー協力の可能性を示しました。

「トルコの年間のエネルギ需要量は600億ドルです。トルコは通廊国であり、イランは産出国です。両国が協力すれば、トルコはエネルギー供給国イランの通廊になるでしょう」とダウトオール外相は語りました。

「両国がより緊密に結束すれば、中東の宗派による分裂に大きなインパクトを与えるでしょう。宗派による紛争が起こっている中東で、トルコとイランの対話は中東で最も重要な対話となるでしょう。
いまこそトルコとイラン、中東の2つのパワーが対話すべきときです。イランとトルコの協力は中東に安定をもたらすだけでなく、紛争のダメージも阻止するでしょう」

ダウトオール外相はまた、核交渉でイランが欧州列強と合意したことを賞賛しました。
「2010年5月17日、ここテヘランで、私たちは15時間、ノンストップで話し合ったことを、私は忘れていません。話し合いは朝6時から夜10時までつづき、私たちは食事もしなかった。ですから、この問題の交渉のむずかしさはよくわかっています」


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