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予備校問題で政府とギュレン運動とメディアが三つ巴の論争

2013年11月28日 | 国内
11月28日 このところ、アメリカ在住のイスラム学者フェトゥラー・ギュレン師率いる「ヒズメット運動」のトルコ国内での動きが活発ですが、いま政府とギュレン運動が予備校問題でもめているのは、トルコ通のかたならご存知のことと思います。
トルコ全国の予備校(学習塾)の30%は、ギュレン運動が所有しているそうです。

 Hurriyet
ナビ・アヴジュ教育相(中央)は記者会見で政府寄りのメディアだけを招いたとして非難された


トルコ政府は最近、“教育制度を万人に平等にするために”私立の予備校を閉鎖すると発表しましたが、それ以来、政府とギュレン運動の間で緊張が高まっています。

教育省がこの問題に関する記者会見に、政府寄りののメディアだけを招待したので、招かれなかったメディアは怒りました。
トルコの権威あるメディア団体が「政府と教育省は偏っている」と声明を発して非難しました。

「民主的に選出された政府が報道の自由に関して境界を踏み外している。われわれは大衆がニュースを知るのを妨害しないよう政府に要求する」と声明は言っています。

予備校問題で教育省の記者会見に招かれたメディアは、NTV,カナル24、Aハベル、スカイ・テュルク、ハベルテュルク、ベヤズTV,カナル7、TRT,国営アナドルニュース局。
招かれなかったメディアは、TGCによれば、CNNテュルク、カナル・テュルク、サマンヨルTV,TGRT,ジハンニュース局、ドーアン・ニュース局、イフラス・ニュース局。

・・・ギュレン運動とAKP政府の関係は、異教徒の外国人であるわれわれには、うかがい知れないものがあります。


  クルド語のスラングがドイツの「今年の若者ことば」に

ドイツの「今年の若者ことば」は、日本の「流行語大賞」みたいなもの。辞書出版社として知られるランゲンシャイト社が、2008年から毎年、投票によって選んでいますが、「今年の若者ことば」はクルド語で「ボス」とか「チーフ」とかを意味する「ボボ(bobo)」に決まりました。


「ボボ」はトルコ語の「ババ(父)」から派生したことばで、主としてトルコのクルド人が多く住む地方で使われていると、ドイツのニュース・ウエブサイトは報じています。

ちなみに、ドイツの「今年の若者ことば」の2位は、英語のフェイマス(有名な)の名詞「フェイム」で、「クール」という意味で使われているそうです。
昨年の1位は“Yolo”すなわち英語の“You only live once”の頭字語でした。

・・・クルド語のスラングがドイツの“流行語大賞”になるのは、ドイツにそれだけ多くのクルド系トルコ人がいるということでしょう。


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