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シリア難民からトルコにポリオ発生の恐れ

2013年11月19日 | 国内
11月20日 シリア難民が住む国境近くでポリオが発生する恐れがあるため、トルコ政府は集団ワクチン接種キャンペーンを始めます。


「シリアに近い7県の5歳以下の子供100万人と、他の県の50万人の子供にワクチン接種をする計画です。ガジアンテップ県ではキャンペーンが始まっています」と、公衆保健局のメフメット・アリ・トルンオール副局長は言いました。
4000人以上の保健職員がこの仕事に従事することになるでしょう。

今月初め、国連は、トルコを含む中東で、かつてない大々的なキャンペーンを行ない、2000万人以上の子供たちにワクチン接種を行なう緊急プランを発表しました。
世界保健機構(WHO)は、戦争で荒廃したシリアでポリオが14年ぶりに発生し、10人の子供たちが麻痺症状を起こしていると発表しました。

トルコでは15年前にポリオは根絶しました。しかし、60万人のシリア難民が住んでいるのですから、ポリオのリスクもあり得ます。
11月18日、ガジアンテップではワクチン接種が始まりました。シリア難民の避難所になっている他の国境に近い6県でもまもなく始まるでしょう。

・・・自国内の内戦で、ここまで近隣に迷惑をかけてよいものでしょうか。ポリオの手土産までいただくなんて冗談じゃないですよね。


   トルコ副首相の「アヤ・ソフィアをモスクに」発言にギリシャ怒る

アヤ・ソフィア博物館をモスクに変えたいというトルコ高官の発言に、ギリシャ外相が怒りの反応を示しました。

 Hurriyet

「ビザンティンの教会をモスクに変えたいと、トルコの高官がたびたび発言しているが、これは何百万のキリスト教徒の宗教心を侮辱するものであり、国連に加盟したいと宣言している国としては、時代錯誤であり、理解を超えている」と、11月18日、ギリシャ外相が声明を発しました。

「ビザンティンのキリスト教会は、世界の文化的・宗教的遺産の本質的な要素であり、しかるべき敬意と保護を受けるべきである」と声明は言っています。
この声明は、ビュレント・アルンチ副首相が、「アヤ・ソフィアがモスクとなった姿を見たい」と発言した後、出されました。

アヤ・ソフィアに隣接したカーペット博物館の開会式のスピーチで、アルンチ副首相は「私たちはいま、アヤ・ソフィアの隣りにいます・・・アヤ・ソフィアは悲しんでいるように見えます。しかし、私たちはまもなくアヤ・ソフィアがふたたび微笑むと希望を持っています」と言いました。

アヤ・ソフィアをモスクに変えるのは、教会だったこの建物に対して非礼だという意見があるにもかかわらず、モスクとしてムスリムに開放すべしというキャンペーンが起こり、アヤ・ソフィアの立場は近頃、注目されています。

・・・アヤ・ソフィアは博物館のままにしておくべきです。世界中の人々がアヤ・ソフィアを見るために、イスタンブールに来ているではありませんか。


「ゲジ・プロテストを誇りに思う」とトルコ外相が米国で発言

トルコ外相アフメト・ダウトオールがアメリカで「ゲジ公園プロテストを誇りに思う。彼らはヨーロッパ諸国で行なわれていると同様の抗議を行なったのだから」と発言しました。

 Hurriyet

「トルコには抗議する権利があります。ゲジ公園プロテストはヨーロッパ諸国のプロテストと同じであって、中東とは違います」と、ダウトオール外相はワシントンDCのブルックリン研究所の会合で語りました。外相はここで、初めてジョン・ケリー国務長官とチャック・ヘーゲル国防長官に会いました。

「表現の自由、思想の自由、集合の自由、選挙の自由と公正のない国々と、トルコを同一視することはできません。われわれはゲジ公園のデモがヨーロッパと同じデモであることを誇りに思っています」とダウトオール外相は言いました。

トルコのゲジ公園プロテストは、5月末、政府の再開発に対する反対から始まり、政府が過剰な警察力を使用して鎮圧しました。エルドアン首相は、プロテスターたちは非民主的な動機で、政府を倒そうとしたと非難しました。

タクシム広場の最後の緑地を救う試みは、近年最大の騒動に発展し、プロテストは全国的に2か月つづきました。
5人のプロテスタと1人の警官がなくなり、大勢の負傷者を出す結果になりました。


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