トルコのトピックス

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盗まれた石棺がトルコに返ってくる

2013年11月10日 | 文化
11月11日 トルコの文化観光省は、アンタリヤから持ち去られた20トンの石棺の返還を求めて、スイスのある美術画廊に対して訴訟を起こしていましたが、近く法的決着がつきそうだと当局は希望を持っています。

Hurriyet

石棺は2001年、アンタリヤ県の古代都市ペルゲから盗まれ密輸されたと思われますが、スイス税関あたりからの匿名の内報によって、ジュネーヴの「フェニクス美術画廊」にあることがわかりました。

石棺の表面には、古代ギリシアの戦いの神ヘラクレスの像が描かれています。
スイス当局は、トルコ当局から派遣された弁護士とともに、このケースを検察に委任しました。

盗みの容疑者は刑務所にいた
ペルゲで発掘を行なっているインジ・デレマン教授とハルク・アブバスオール教授は、アンタリヤのオスマン・シャナル検事とともに調査に立ち会ったと発表しました。

盗みと密輸の容疑者A.C.は、べつの密輸事件の容疑でエルマル刑務所にいました。スイスの検事は調査後、A.C.にも会い、彼は石棺を密輸したことを認めたそうです。
その結果、石棺をアンタリヤに返還する国際上の法手続きが始まりました。

このケースはアンタリヤの検察とトルコの文化観光省も、しっかりとフォローしています。トルコ当局によると、「フェニクス美術画廊」に対する法的処置は年内に終わり、つぎは石棺の実際の返還になるだろうということです。


マニサで学生のアパートが騒音による罰金を科せられた

ラディカル紙によると、エーゲ海地方マニサ県で、11月9日夜、学生のアパートが警察の手入れを受け、学生たちは騒音をたてたとして罰金を科され、生活状況について尋ねられました。
3人の女子学生はアパートをシェアして住み、男子学生2人はゲストとして来ていたそうですが、深夜近く警察の手入れを受けました。

 Hurriyet

学生たちは、男女が同居しているのか、男子はゲストなのかという質問を受けました。
警察は学生たちが騒音をたて、苦情があったと言い、軽犯罪として5人の学生それぞれに88リラの罰金を科しました。

学生たちは騒音はたてていなかったと主張し、入口の警官を見て心配していたと言いました。
ゲスト学生の1人、ラシム・エキメキチオール君は、「入口に6人の警官がいて、ぼくらにIDカードの提示を求めました。警官たちは、この家にだれが住んでいるのか、男女がいっしょに住んでいるのか質問しました・・・ぼくらは騒音をたてていなかった。騒音をたてていたとしても、なぜ男女が同居しているかどうか尋ねるのですか」と言っています。

しかし、マニサ警察署はHurriyet 紙の取材に対し、「罰金は騒音に対してで、男女同居に対してではありません。周囲から苦情があったのです。警察はだれがだれと住んでいようが関心はありません。警察は理由なく罰金は科しません」と応えたそうですが、このマニサ署のオマワリさん、なぜか匿名を希望したそうです。

・・・近所のおせっかいが、「あのアパートには女の子たちが住んでいて、男の子たちがしじゅう出入りしている」とか、たれこんだのでしょうね。なんだかイヤな世の中になっちゃいそう・・・。


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ギリシャの沿岸警備隊が武器を積んだ船を捕らえた

2013年11月10日 | 国際
11月10日 ギリシャの沿岸警備隊が、9日、エーゲ海南部で、2万丁のカラシニコフ・アサルトライフルを積んだシエラ・レオネ船籍の貨物船を捕えたと、ギリシャ当局が発表しました。
貨物船「スルM号」はロドス島に連行され、トルコ人船長と7人の乗組員が拘束されたということです。

 Hurriyet

「武器と弾薬を運ぶ正確な目的地はまだ確認されていない」と沿岸警備隊は言っています。
国営アテネ・ニュース局は、ギリシャのシミ島の近くで捕らえられたこの船はウクライナからトルコのイスケンデルンへ向かっていたと報じました。

アテネ・ニュースによれば、この船は火器のほか大量の爆発物を積んでいたそうです。
この船はシリアのタルトゥス港とリビヤのトリポリ港が最終目的地だったとアテネ・ニュースは言っています。船の船長はイスケンデルンが目的地だったと言っているそうです。
「スルM号」はまた、過去にもドラッグの運搬に使われています。

・・・多分、ロシアからシリアへ武器弾薬を運んでいたのでしょうが、船はシエラ・レオネ籍で、船長はトルコ人? どうなっているんでしょうね。


裁判所が帝王切開に対する規制を認可

最大野党・共和人民党(CHP)は、医学的許可がなければ帝王切開出産を禁じるという規制を廃止するよう裁判所に要請していましたが、高等裁判所は、2012年7月に決議された法律を調査した後、規制法は憲法に違反しないと判定しました。

Hurriyet

政府は妊娠中絶と帝王切開を、許可を得にくくすることによって、規制しようとしました。この政策は家族にもっと多くの子供を持たせ、また、医者が深刻な結果になるかもしれない不必要な手術をするのを防ぐことを目的としていると、政府は言っています。

女性のグループは市民の生殖の権利への介入として、政府を激しく批判していました。

・・・私生活への介入ですよね。女性グループの反対は当然でしょう。

今年10月までにカッパドキアを訪れた人は200万を超えた

今年、日本人にとって忘れられない不幸な事件があったカッパドキアですが、その人気は衰えるどころか、ますます盛んです。
トルコの最も人気のある観光地カッパドキアを訪れたツーリストの数は、今年1月から10月までで200万人を超えました。

 Hurriyet

妖精の煙突、熱気球、地下都市、岩に彫られたブティック・ホテルなどで知られるカッパドキアに、今年は10月までに238万6000人の内外のツーリストが訪れました。今年末には300万人を超えるでしょう。

最も人気があるのは、やはりギョレメ屋外博物館と、カイマクルとデリンクユの2つの地下都市です。


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