トルコのトピックス

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ラズ人が文化と言語を守るためにラズ研究所設立

2013年11月24日 | 国内
11月25日 トルコのラズ人コミュニティが、その文化と言語を守るために、イスタンブルでラズ研究所を設立しました。
研究所は政治家で学者のメフメット・ベカルオール教授の指導の下に、11月23日、イスタンブールのカドキョイにオープンしました。

 Hurriyet

2010年、ユネスコの「危機にある世界の言語地図」で、ラズ語は一言語と宣言されました。
「私はラズ人協会の設立者で会長になっていますが、実の設立者は2005年に肺ガンで35歳でなくなった歌手のカズル・コユンジュです」とベカルオール教授は言いました。「トルコ最初のラズのロック・バンド“ズーアシュ・ベレペ”のリーダーだったコユンジュが“最初の一歩”を踏み出したのです」

彼らの目標はナショナリズムではなく、言語と文化を守りたいだけだと、ベカルオール教授は力説しました。
「世間ではラズの文化について知識が乏しく、ラズ人といえば、“ひどいアクセントのトルコ語を話す”黒海地方の住民と思われています」

いま、トルコでは母語教育が論議されているのに、政府はラズ語の教師はいないと、あっさり言ったそうです。
「トルコは多くの民族言語を持った、豊かな文化の国です」とベカルオール教授。

研究所の今後の活動について、「ラズ語の教科書をつくること。ラズ語の教師養成のために大学と折衝すること。ラズ人大会も組織したい。ラテン・アルファベットだけでは足りません。2つのアルファベットが必要です。私たちはラズ・テレビ局設立のために、政府とも折衝したいと思っています」と教授は言いました。

・・・ラズ人は黒海地方に多く住む民族ですが、もちろんイスタンブールにも大勢います。昔、コーカサス南部から来た人々といわれますが、これまで自らのアイデンティティを主張することがあまりありませんでした。


  イラン核問題解決への合意にトルコも歓迎の意を表明

米英独仏中ロ6か国とイランの間で行なわれていた、イランの核問題解決への協議が合意に達したことを、トルコも歓迎し、このプロセスを支持すると、ギュル大統領がツイッターで言いました。

 Hurriyet
左からイギリスのウイリアム・ヘイグ外相、ドイツのギド・ウエスターウエレ外相、EUのキャサリン・アシュトン外務政策上級代表、イランのモハムマド・ジャヴァド・ザリフ外相、中国の王毅外相、アメリカのジョン・ケリー国務長官、ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相、フランスのローラン・ファビウス外相が声明に出席


「私はイランの核開発に関する今日の合意を歓迎します。私は外交による解決を提唱してきました。この問題を解決に導くために、トルコは多くの外交的努力をしてきました。
これは大きな前進です。まもなく最終的解決がなされると思います。建設的な解決の第一歩に祝辞を贈ります」

ダウトオール外相もこの合意を歓迎し、祝辞を述べ、2010年、トルコとブラジルの仲介で行なわれたテヘラン宣言以来の、最初の具体的発展だと語りました。

ダウトオール外相は明日、テヘランに飛び、11月26,27日に行なわれる「経済協力機構」に出席します。外相はまた、会合とはべつに、イランのザリフ外相にも会うでしょう。


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働くトルコ女性の数は増えたが、仕事の質はまだ低い

2013年11月24日 | 国内
11月24日 統計によると、働くトルコ女性の数は年ごとに増えています。これは女性の自立が進んでいることを示していますが、量的には増えても、質的にはまだ問題があります。働く女性の職種で最も多いのは農業と工場労働者というのが現状です。

 Hurriyet

働いている女性の数は880万人ですが、彼女らの12.5%(110万人)は雇用されておらず、その他はなんらかの形で雇用されています。

雇用されている女性の数は 2005年の530万人から、2013年には770万人に増えています。これは8年間で45%アップしたことを意味します。しかし、この量の増加の質が問題なのです。

2008年の世界的経済危機で、AKP政府は失業を減らすために、女性や若年層を雇用すれば、国は雇用主に奨励金を支払うと約束しました。そのため、登録された女性労働者がかなりな数増えました。

現在、トルコには、社会保証を持った310万人の女性労働者がいて、その数は増える傾向にあります。
彼女らの大部分は、小売業、教育、保健、事務、飲食、既製服、食品の分野で働いています。

しかし、770万人の女性労働者の53%(410万人)は、非公式な、保険もない労働者です。彼女らの中の250万人は農業分野で働き、160万人は都市部で農業以外の仕事に就いています。

企業の経営陣に加わっている女性も決して多くありません。427社の企業を対象にしたある調査では、経営陣に参加している女性は8.5%。
100社を対象にした他の調査では、2008年8.6%、今年、やや増えても、11.2%に過ぎません。

「女性の労働市場への参加は男性支配の資本主義体制の中で、じゅうぶんではないと理解すべきです。女性にとってもっとフェアで人道的な労働プロセスのために、女性をもっと経営に参加させるよう要求して戦わなければなりません」と、女性活動家は言っています。


トルコを訪れる観光客は相変わらず増加の一途

オメル・チェリキ文化観光省は、今年の1月から10月までにトルコを訪れた外人ツーリスト数は、前年に比して24%増加して、3175万7624人に達したと、ツイッターで発表しました。

 Sabah

今年の10月1か月間にトルコを訪れた外人ツーリストは、340万2460人。これは前年に比して11.52%の増です。

最も多かったのはドイツ人で、67万8292任で、全外人ツーリストの19.94%。ロシアが2位で、31万6187人で、9.29%の増。
3位はイギリスの29万72人で8.5%の増。ブルガリアとオランダが4位と5位です。

・・・日本はトルコの観光産業に大いに貢献しているとカン違いしている人がいますが、日本はモノの数に入っていません。


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