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シリア難民が赤ちゃんを路上に置いて逃げた

2015年06月11日 | 国内
6月12日 南部アダナ県で、2人のシリア難民の女性が歩道に女の赤ちゃんを置いて逃げ去り、騒ぎになりました。ドーアンニュースによると、事件はアダナのユレーイル地区で起こりました。

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目撃者によると、2人の女は逃げる前に、5か月の赤ちゃんの世話について口論していたそうです。近くにいた人たちは女たちを見失い、すぐに警察に通報しました。赤ちゃんはアダナの公立病院に運ばれ、事件の捜査が始まりました。
トルコに住むシリア難民の数は、最近、200万人を超えたと思われます。

・・・捨てるのなら、なぜ産むのと言いたいですね。嫌な事件です。


エルドアン大統領、政治不安定の中、バクーへ

エルドアン大統領はアゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領の招きで、「ヨーロッパ・ゲーム」の開会式に出席するため、6月12日、バクーへ向かいます。

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与党・公正発展党が7日の総選挙で過半数を割り、政治的不安定な状況にあるいま、エルドアン大統領はアゼルバイジャンを訪問するそうです。ダヴトオール首相は9日、エルドアン大統領と会い、辞意を表明しましたが、新しい政府ができるまで首相をつづけるでしょう。

6月7日の投票の結果として、10年余ぶりに政治的に不安定な時代が始まるだろうと、情報通は推測しています。政治的不安定な時期は長びくだろうという意見もあります。エルドアン大統領はまた、6月10日正午頃、驚いたことに、最大野党・共和人民党の前党首デニス・バイカル氏と会談しました。

10日、大統領オフィスから、大統領はバクーのヨーロッパ・ゲームの開会式に出席し、アリエフ大統領とも会うという短い声明が出されました。


歴史的なオルフェウスのモザイクが故郷で展示される

60年前、南部シャンルウルファ県で不法発掘され、密輸されていたオルフェウスのモザイクが、いま、故郷に帰り、展示されました。1821年前のモザイクです。

 Hurriyet

シャンルウルファ博物館のミュスリュム・エルジャン館長は、「先月オープンしたシャンルウルファ博物館には多くの貴重な美術品が収納されていますが、そのひとつがこのモザイクです」と言いました。「神話の詩人オルフェウスのモザイクは、AD194年に製作されたと思われます。この博物館の特別の場所に展示されます」

神話のオルフェウスは、冥界の王ハデスに、毒蛇にかまれて死んだ妻エウリディケを返してくれとたのみに冥界へ行きます。竪琴の名手オルフェウスはハデスの心を和らげ、ハデスはエウリディケを返す約束をしましたが、地下の冥界を出るまでは決して後ろを振り向いてはならないと言いました。しかし、冥界を出たオルフェウスは、妻がまだ冥界を出ないうちに振り返ったため、エウリディケは永遠に冥界に連れ戻されてしまいました。

 Hurriyet

「オルフェウスは多くの哲学者たちにインスピレーションを与えました。オルフェウスは竪琴で多くの野獣たちをなごませ、動物たちは彼の周囲に集まって音楽を聞きました」とエルジャン館長。

オルフェウスはダラス美術館にいた

このモザイクがダラス美術館に展示されているのが発見され、エルジャン館長らは返還要求を始めました。「文化観光省から、問題の検証に協力するよう手紙が来たのです。このモザイクの様式はまちがいなく、シャンルウルファ地方の典型的なシリアック・モザイクです。文化観光省と検察庁とこの博物館の緻密な努力で、2012年、モザイクはアメリカから返されました」

アメリカから返された後、このモザイクはイスタンブルの考古学博物館に約1年展示され、シャンルウルファに返されました。オルフェウスのモザイクは、エデッサ最古のモザイクとして知られています(エデッサはシャンルウルファのヘレニズム時代の名)。このモザイクをJ.B.シーガルが発見したのは1950年、その後、密輸業者が国外へ持ちだしました。


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