トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

エルドアン大統領がEXPOのためにトルコ最古のオリーブを移植

2016年01月22日 | 国内
1月22日 エルドアン大統領がトルコ最古のオリーブの木を、アンタリヤの“グリーンライフEXPO”会場に植樹しました。

 Hurriyet

エルドアン大統領は1月19日、「未来の緑化のためのニューライフ2016」トルコ第1回EXPOの会場を訪れました。ファルク・チェリキ食料・農業・家畜相、メヴリュト・チャウシュオール外相、ビナル・ユルドゥルム運輸・通信・海事相も同行しました。

会場での記者会見後、エルドアン大統領は、トルコ最古のオリーブの木の植樹式に参加しました。この木はEXPOのために設計された新しい植物園に植えるために、もとの場所から抜かれ、運ばれてきました。幹の直径が2.225メートルあるこの木は、植え替えても生きつづけるだろうという信念によって抜かれました。

「私たちはこの木がここで生きつづけることを祈る、インシャアッラー」と大統領は言い、「ヤ・アッラー、ビスミラー(オオ、アッラー、アッラーの名において」と付け加えました。大統領はまた、「豊穣と富と幸福と知恵」という碑文を書いた真鍮のプレートを、釘で打ちつけました。「6000年の昔からアナトリアの大地に育つオリーブは、何千年も昔から平和と健康と幸福のシンボルだった」と碑文には書かれています。

「花々と子供たち」と題したEXPO2016アンタリヤは、今年、4月23日に始まり、10月までつづきます。


アヤ・ソフィアは依然、トルコ観光のの人気トップ

文化観光省の発表によると、イスタンブルのアヤ・ソフィア博物館は、昨年、トルコで最も多く観光客が訪れる場所でした。2015年には347万人がアヤ・ソフィアを訪れました。

 Hurriyet

アヤ・ソフィアは6世紀、キリスト教のバシリカとして建てられ、15世紀、オスマンのモスクに改装され、現在は博物館になっています。2014年、アヤ・ソフィアはトルコで最も多くの人が訪れた場所になりました。アヤ・ソフィアに次いで訪れる人が多かったのは、トプカプ博物館325万人、コンヤのメヴラーナ博物館234万人でした。

パムカレのヒエラポリス古代遺跡、ギョレメ野外博物館(カッパドキア)、トプカプ宮殿、古代都市トロイ、デリンクユ地下都市とカイマクル地下都市が、昨年のトルコの人気観光地ベスト10でした。昨年、最も多くツーリストが訪れた都市はイスタンブルで、中央アナトリアのコンヤとネヴシェヒルが2位3位でした。

また、2008年に文化観光省が制定した制度による博物館カードは、これまでに66万枚売れました。

・・・そのアヤ・ソフィアのあるスルタナメット広場でISによるテロ爆発があり、ドイツ人ツーリスト10人が亡くなりました。今年はどうなるのでしょうか。


   「ときどきダイアリー」ヘ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロシアがトルコ国境近くのシリアの基地に兵士を派遣

2016年01月21日 | 国際
1月22日 ロシアが、トルコの町ヌサイビンと国境を隔てて対峙するシリアの町カミシリの国際空港に、兵士と技術者を送ったと、シリア人権監視団(SOHR)が報じました。

 Hurriyet

SOHRは、ロシアの戦闘ジェット機と貨物機の着陸を容易にするために、ロシア兵と技術者がカミシリ国際空港に配備されたと言っています。同空港によって、ロシアの防備は強化されるだろうと、SOHRは報じました。

また、地方調整委員会(LCC)は、さまざまな階級のロシア兵100人が、1月18日、シリア軍機でカミシリ空港に到着したと報じました。LCCの発表によると、ロシア兵は、カミシリの南の154連隊基地に配備されたそうです。アナドルニュースは、ロシア兵は、シリア体制派の支配下にあるカミシリ地域に配置されたと報じました。

トルコの情報源は、Hurriyet 紙の取材に応えて、ロシア軍がカミシリに到着したことを確認し、トルコのレーダーがロシア兵を乗せた飛行機を探知したと言いました。


2015年12月以来、トルコ軍はPKK戦闘員610人を殺害した

トルコ軍の新たな発表によると、トルコ南東部の作戦が始まってから、非合法組織クルド労働者党(PKK)の戦闘員610人が殺害されたということです。

 Hurriyet

1月21日の参謀本部の発表によると、治安部隊は1月20日、南東部シュルナク県ジズレ地区で、12人のPKK戦闘員を殺害しました。同県では364人の戦闘員が殺されています。

1月20日の作戦中、設置された9個の爆発物の信管が外され、また、5丁の短銃と弾薬が押収されました。軍によると、シュルナクのシロッピ地区では、4人の戦闘員が殺され、この町でのPKKの死者総数は140人になりました。同じ1月20日、ディヤルバクル県のスル地区では、治安部隊が3人のPKK戦闘員を殺害し、この地区での非合法組織の総死者は106人になりました。


キプロスの両首脳がダヴォスで、年内の平和トークは可能と語った

分断された島キプロスの2人のリーダーが、1月21日、ダヴォスで、ビジネス・リーダーたちへの共同スピーチ中、何十年もつづいている紛争を年内に終わらせ、国際社会に平和への努力を支持するよう要請するための話合いは可能だと言いました。

 Hurriyet
スイスのダヴォスで行われた世界経済フォーラムの第40回例会のパネル・セッションで握手するギリシア・キプロスのニコス・アナスタシアデス大統領(左)とトルコ・キプロスのムスタファ・アクンジュ大統領(右)。


「2016年は、われわれが受け入れがたい現状を終わらせる年になるだろうと、私は信じている」と、ギリシア・キプロスのニコス・アナスタシアデス大統領は、世界経済フォーラムの聴衆の前で言いました。トルコ・キプロスのムスタファ・アクンジュ大統領は、「われわれは問題を終わらせるために困難な作業をつづけ、新しい経済チャンスのための道をつくるだろう」と言いました。

アクンジュ大統領がダヴォスに招かれたことは、トルコ・キプロスにとって特別の意味があります。トルコ・キプロスの大統領が、世界中の首脳たち、トップ・ビジネスマンたち、政治家たちが出席する国際サミットに招待され、スピーチするのは、これが初めてだからです。2人の首脳はこの日、国連の潘基文事務総長にも会うはずです。

キプロス島は1974年以来、分断されています。ギリシア系の右翼がキプロスをギリシアに併合しようとしてクーデターを起こし、これに反発したトルコが、島の北部3分の1を占領したときからです。長く棚上げされていた、国連調停の平和トークは、分断以来40年たった昨年5月に始まりました。2015年4月、アクンジュ氏がトルコ・キプロスの大統領に選ばれたときから、キプロスはふたたび再統合へ動き始めました。


   「ときどきダイアリー」ヘ




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オバマ大統領が“ビューティフル”イスタンブルを攻撃したISを非難

2016年01月21日 | 
1月21日 アメリカ大統領は、最近のイスラム国(ISIL)のトルコに対するテロ攻撃を、アメリカが攻撃されたかのように非難しました。オバマ大統領は、トルコのエルドアン大統領との電話で、イスタンブルを“ビューティフル”と形容しました。

 Hurriyet

1月19日夜、オバマ大統領はエルドアン大統領に電話し、1月12日のISのイスタンブルのテロ攻撃に関して哀悼の意を表明し、非難しました。電話会談後、両国政府は声明を発表しました。

「オバマ大統領は今日、トルコのエルドアン大統領に電話し、12日のテロ攻撃に対する非難と哀悼の意を表明した。両首脳はテロに対する戦いにおける協力を強化することを誓い、ISILを弱体化させ、究極的に壊滅する共通の目標をくり返し語った。オバマ大統領はまた、最近のトルコ治安部隊に対する非合法組織クルド労働者党(PKK)の一連の攻撃を非難し、この“弱体化”の必要を強調した」と、アメリカ政府は声明で言ってています。


夜間外出禁止令が解けて、シロッピの住民は廃墟と化したわが家に帰った

トルコ南東部シロッピ地区の住民は、対PKK軍事作戦のため、36日間の外出禁止令中、わが家を去らなければなりませんでしたが、帰ってみると、戦闘のため、わが家は廃墟と化していました。

 Hurriyet

「私たちはロケット弾や銃弾の音が恐ろしくて、水を汲みに行くこともできませんでした。ほんとうに辛い日々でした」と、シロッピの住民メフメト・シムシェクさんはAFPに語りました。「うちには子供が10人いますが、爆発の音で子供たちの鼓膜が破れないように、子供たちの耳に綿を詰めていました」とシムシェクさん。「もうだれも、こんなめにあわせたくありません」

南東部シュルナク県の人口8万の町シロッピは、昨年12月14日に、外出禁止令が始まりました。1月20日に、外出禁止令は昼間だけ解かれ、破壊されたわが家を見て呆然としています。

環境・都市計画省は作戦による家々の破壊状況を査定し、修復計画を準備するために調査団を派遣すると、アナドルニュースは報じています。シロッピの夜間外出禁止令は、まだところによって、午後6時から午前5時まで施行されています。

「外出禁止令中、シロッピでは家を出て行った人も、残った人もいます。私たちは12日間、放浪しました」と、フェイルゼ・ブルッテキンはAFPに話しています。シロッピに住む女性ブルッテキンさんは、バルコニーは破壊され、窓ガラスは割れ、床ははがされ、わが家は哀れな姿になったと嘆いていました。

外出禁止令が解かれて、わが家に帰ったシロッピの住民たちは、破壊された家の修復に取り組み始めました。「私たちは生まれた町に、みんなで暮らしていたいのです。軍とPKKの戦闘が終わることを祈っています」と、1人の住民はドーアンニュースに語りました。


   「ときどきダイアリー」ヘ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2015年、トルコは961人の外国人ISメンバーを捕らえた

2016年01月19日 | 国際
1月19日 2015年、トルコの治安部隊は、57か国から来た961人の外国人ISメンバーを捕らえたと、さる情報ソースが Hurriyet 紙に語りました。12日のイスラム国(ISIL)によるイスタンブル・スルタナメト広場のテロ事件後、外国人戦闘員とトルコのシリア国境の治安の問題がふたたび注目されてきました。

 Hurriyet

さる情報源が匿名で語ったところでは、シリアからトルコへ入ろうとする外国人戦闘員を阻止し捕らえるために、厳しい対策がとられてきましたが、不法に越境しようとする者を完全に防ぐことはほとんど不可能だということです。2015年には961人のISメンバーが、トルコの治安部隊によって捕らえられています。

57か国出身の外国人IS戦闘員たちは、出身国の在トルコ大使館・領事館と接触することを避けようとします。2015年12月、トルコは、1月から11月までに捕らえた913人の外国人ジハーディストのリストを、彼らの出身国名とともに発表しました。自国の市民がリストにある多くの駐トルコ・大使館は、リストが公表されたことに反発を示しました。

外国人戦闘員のトップは中国
12月に発表されたリストによれば、324人の市民が捕らえられた中国が外国人戦闘員のトップです。2位はロシアで、ロシアのパスポートを持った99人の戦闘員が捕まりました。次は63人のテュルクメニスタン、57人のアフガニスタン、44人のインドネシアとつづきます。

戦闘員はトリニダド・トバコやマルディヴまで
韓国のパスポートを持った者は6人、オーストラリア5人、トリニダド・トバコ4人、マルディヴ2人。西欧からの戦闘員も少なくありません。ドイツが19人、イギリスとフランスが各18人。961人の中にはアメリカ市民も、シリアのパスポートを持った者もいたそうです。


赤ちゃんアザラシが大雪を逃れてアンタリヤのマリーナへ

1月17日夜、アザラシの赤ちゃんが大雪と嵐で迷子になったのか、リゾート地アンタリヤのマリーナに逃げ込んできました。

 Hurriyet

1月18日午前3時頃、地元民がアザラシを見つけ、沿岸警備隊を呼びました。悪天候の中、マリーナに漂流してきたアザラシは、地元民によって、岸辺の安全な場所に運ばれました。天気が良くなった朝、アザラシは海に放たれました。


トルコ警察がエーゲ海の危険を警告するリーフレットを難民に配布

トルコ警察が南部のリゾート地ボドゥルムで、難民たちにリーフレットを配りはじめました。ボドゥルムには、エーゲ海を渡ってヨーロッパに行こうとする難民たちが集まっています。

Sabah

ここ数年、よりよい生活を求めて、西欧や北欧に行くために、何百何千の人々がエーゲ海を渡る危険な旅に出ています。しかし、この旅は極めて危険で、國際移民機構によると、2015年には推定805人がエーゲ海で命を落としています。


ボドゥルムの警察は、あのアイラン・クルディちゃんの写真を添えたリーフレットを市内で配るなどして、キャンペーンを行っています。リーフレットはトルコ語、アラビア語、英語で書かれ、「あなたの命は私たちにとって大切です。希望の旅ではなく死への旅になります。船に乗らないでください」といったことばが添えられています。


「ときどきダイアリー」ヘ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イスタンブルのテロ事件で16人のIS容疑者が告訴された

2016年01月18日 | 国内
1月18日 12日、イスタンブルのスルタナメット広場で10人のドイツ人を殺害した自爆テロ関連で、16人のシリア人が尋問を受けた後、イスタンブル裁判所に送られました。彼らはテロ組織のメンバーとして告発されるでしょう。

 Hurriyet

検事は警察の取り調べの後、16人の容疑者の逮捕を請求し、17日、彼らをイスタンブルのチャーラヤン裁判所に送りました。10人のドイツ人ツーリストを殺害した自爆犯は、サウジアラビア生まれの28歳のシリア人ナビ・ファドリと認定されました。彼は最近、トルコに入国し、イスタンブル・ゼイティンブルヌの移民管理局に難民申請をしていました。


トルコ航空がイスタンブルの降雪予報で246便欠航

トルコ航空(THY)は1月18日の降雪予報によって、国際・国内線計246便を欠航にしました。

 Hurriyet

「THY便は予想される事件と降雪のため、イスタンブルのアタテュルク空港とサビハ・ギョクチェン空港の便を欠航にしました。当社は乗客に通報し、ウエブサイトをチェックするか、コール・センターに問い合わせて、フライトを変更するよう勧めています」と、同社はウエブサイトで発表しました。

THYは1月16日、強いロドス風のため、95便を欠航にしました。「嵐のような“ロドス”風のため、1月16日、17日は欠航にした」とTHYは言っています。


エルドアン大統領の若き日の伝記映画がつくられる

エルドアン大統領の若い時代 ー イスタンブルの貧しい地区ni
育った子供時代から、イスタンブル市長になるまでの足跡をたどる映画の撮影が、来週から始まると、15日、プロデューサーが発表しました。

 Hurriyet
エルドアン大統領役のレハ・ベイオールとエミネ夫人役のオズレム・バルジュ


映画“Reis”(首領)は、有名な俳優レハ・ベイオールが“強い男”エルドアンを演じ、1999年までの彼の生きざまを見せると、メディアは報じています。映画はイスタンブル金角湾岸のカスムパシャ地区でのエルドアンの子供時代から、1994年~1998年のイスタンブル市長の時代、1999年の投獄までを撮ると、プロデューサー、アリ・アヴジュ氏は言っています。

ロケは北キプロス・トルコ共和国の町イエニ・イスケレ(ギリシア名トリコモ)で行われ、カスムパシャの町が詳細に再建されます。監督はヒュダヴェルディ・ヤウズ氏、子役バトゥハン・ウシュク・ギュレルが子供時代のエルドアンを演じます。エルドアン夫人エミネさんは、有名な女優オズレム・バルジュが演じるそうです。

「近頃、私たちはスパイダーマンやスーパーマンといった架空の世界的ヒーローをTシャツにしたり、本で見たりしていますが、私たちには生きたヒーローがいます!この映画はヒーローがどのようにしてヒーローになったかを見せます」とアヴジュ氏は言いました。

ベイオールさんは「大統領を演じることに大きな責任を感じている」と言っています。「恥ずかしくない演技をしたい。よい演技ができると思う」
撮影は超スピードで行われ、映画は3月25日に封切られるでしょう。


南東部ではPKKと治安部隊の戦闘がつづいている

トルコ南東部での治安部隊と非合法組織クルド労働者党(PKK)との戦闘で、将校1人、兵士3人、市民4人とPKK戦闘員12人が死亡しました。PKKのアジトで武器が押収されました。

 Hurriyet

35歳の将校アリ・ブルドゥクさんは、ディヤルバクル・スル地区の戦闘で負傷し、軍病院で亡くなりました。遺体は故郷アダナに送られました。兵士ウーウル・シャヒンさん(37)は、PKKとの戦闘で受けた傷で、16日、病院で亡くなりました。遺体は故郷のクルシェヒル県に埋葬されました。彼は2人の娘の父親でした。

17日、兵士1人がディヤルバクル・スル地区で、PKKの攻撃で死亡しました。また、2人の子供を含む3人が先週、シュルナク県の町ジズレの戦闘で亡くなりました。14日、ジズレの戦闘中、ユスフ・アカルンさん(12)とビュシュラ・アカルンさん(10)のきょうだいが、家に当たった銃弾で亡くなりました。

2人の妹のディラン・アルカンちゃん(8)は負傷し、現在入院中です。15日、イブラヒム・カヤさんがジズレのシャー地区で起こった爆発で死亡し、他の3人が負傷しました。トルコ軍参謀長は17日、声明を出し、12人のPKK戦闘員が16日の作戦中に死亡したと発表しました。

治安部隊は15日、南東部シイルト県のPKKのアジトから武器を押収したと、ムスタファ・トゥトゥルマス知事が発表しました。PKKは1月16日、ディヤルバクル・チナル地区の車爆発について犯行声明を出し、13日の攻撃で3人の子供を含む市民を殺したことを謝罪しました。

武器はロケット式手榴弾4個、対戦車ロケット・ヘッド35個、対人ロケット・ヘッド13個、手榴弾5個、AK-47s21丁、AK-47弾倉51個、AH-47弾薬筒4568個などでした。PKKは提携しているフラート・ニュースから声明を出し、「市民はわれわれのターゲットではないことは明らかだ。攻撃の目標は治安部隊である」と言いました。


「ときどきダイアリー」ヘ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トルコの失業率は相変わらず2ケタがつづいている

2016年01月17日 | 経済
1月17日 トルコ統計局のデータによると、トルコの失業率は2015年9月の10.3%から、10月には10.5%に上がりました。最近の失業率は、10.6%だった2015年の3月以来、最高です。

 Hurriyet

1月15日に発表されたTUIKのデータによると、15歳の失業者の数は、2015年10月、前年に比して10万4000人増え、310万人を超えました。2015年10月の非農業者失業率は0.1ポイント増え、12.6%になりました。15歳から24歳の若者の失業率は、0.4%減少し、19.3%になり、15歳から64歳の失業率は、0.1ポイント上がって、10.7%になりました。

2015年10月の就業率は、昨年同期から0.5ポイント増加し、46.2%になりました。この時期の就業者の内訳は、農業20.4%、工業20%、建設業7.6%、サービス業52%です。「非農業分野のサービス業就業率の成長はつづいているが、製造業分野の成長は見られない」と、エコノミストのハルク・ビュリュムチェクジ氏がアナドルニュースに語っています。

「最低賃金引上げの否定的影響として、2016年、雇用主が採用を減らした結果かもしれない」と、ビュリュムチェクジ氏は言いました。2016年最低賃金は、1000トルコリラから1300リラに上げられました。

最近の中期経済計画によると、政府は、2018年までに失業率を0.6ポイント下げることを目標にしています。「2015年10.2%だった失業率は、2018年末には9.6%にダウンするだろう」と、メフメト・シムシェク副首相は、1月11日、言いました。「今後、失業率が減っていくことを期待しています。雇用と労働参加率を増やす政策によって、就業率1.1ポイント、労働参加率は1.3ポイント、それぞれ上がることを期待しています」


イギリスがPKKにトルコ攻撃を止めるよう呼びかけた

イギリス外相が、トルコが非合法組織クルド労働者党(PKK)に対して自衛するのは正当だと発言しました。外相はPKK戦闘員にトルコに対する破壊活動を止めるよう呼びかけ、南東アナトリアの安定の重要性を力説しました。

Hurriyet
訪土したイギリスのハモンド外相(右)


「PKKがトルコに対する破壊活動を止めるべきなのは自明の理です。暴力によって、トルコの兵士や警官が命を落としたことはトルコの悲劇です。トルコはPKKに対して自衛する正当な権利があると、わが国は考えています。トルコが早く恒久平和のための話合いに臨めることを、わが国は望んでいます。トルコ南東部の安定は、トルコだけでなく、中東にとっても重要です」と、イギリスのフィリップ・ハモンド外相が、1月14日、Hurriyet 紙のインタビューで語りました。

ハモンド外相は、トルコのメヴリュト・チャウシュオール外相と話し合うためにアンカラに到着し、恒例の大使会議に集まったトルコの大使たちにスピーチしました。

テロとの戦いのための団結を
イスタンブルのテロ直後の訪土で、ご感想は?という質問に、ハモンド外相は以下のように答えました。
「イスタンブルのテロ事件にはショックを受けました。イギリスはあらゆるテロを非難し、トルコと連帯する姿勢でいます。イギリス政府を代表して犠牲者とそのご家族に哀悼の意を捧げます。調査は進行中と思いますが、イギリスはこの恐ろしい事件に関して、トルコに必要なことがあれば助力する用意があります。テロとの戦いに関するトルコとわが国の結束は、この事件でさらに強固になりました。トルコの首相がおっしゃるように、これはダエシュ(IS)の攻撃であり、この事件によって、わが国とトルコおよび他の同盟国との緊密な協力の重要性がさらに鮮明になりました」


「ときどきダイアリー」ヘ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トルコ軍、IS自爆犯の故郷のシリアの町マンビジを砲撃

2016年01月16日 | 国際
1月16日 12日、イスタンブル・スルタナメットで10人を殺害した自爆犯の故郷の町を、トルコ軍が砲撃していると、アメリカ主導の対IS連合軍の報道官スティーヴ・ワレン大佐が確認しました。

 Hurriyet

「われわれはトルコ軍がマンビジを効果的に砲撃しているのを見ている」と、ワレン大佐はバグダードからの長距離電話で言いました。「われわれはトルコ軍と協力して砲撃をつづけている。トルコ軍はマンビジをターゲットにしている」

マンビジはトルコ南部のシリア国境に近く、ISILの自爆犯である28歳のナビル・ファドリの故郷の村と判明しています。ファドリは12日、イスタンブルの観光ポイントで10人のドイツ人を殺害しました。

タイムス紙によると、彼の家族はマンビジに住んでいるそうです。ファドリは8歳までサウジアラビアで家族と暮らし、その後シリアの首都ダマスカスの移りました。家族はさらに、ダマスカスからマンビジに移住しました。マンビジはトルコの国境からも、ユーフラテス川からも30キロの位置にあります。

イギリスの新聞によると、ファドリは、マンビジがISILに占領された後、最初にISに参加した人物だそうです。トルコ軍は砲撃をつづけています。


「イスタンブルの自爆テロの目標はトルコ経済」と副首相

「10人のドイツ人を殺害したイスタンブルのテロ攻撃は、トルコ経済にダメージを与えるのが目的だった」と、16日、メフメト・シムシェク副首相が言いました。

 Sabah
スルタナメット広場でカーネーションを捧げる人たち


「本当の目標はトルコとトルコ経済だった」と、シムシェク副首相はドイツの「ディ・ヴェルト」紙のインタビューで言いました。「自爆者はダエシュ(ISIL)とつながったシリア人だった」

トルコがシリアのIS対する攻撃を強化したため、このテロ攻撃が起こったと、副首相は言いました。「ISはわが国にとって最大の脅威です」とシムシェク副首相は言い、10月に103人の平和活動家が殺されたアンカラの自爆テロ攻撃にも触れました。

副首相は、トルコがISとの戦いに真剣に取り組んでいないという西洋のメディアの批判を否定し、トルコの治安部隊はいま、ISに対する戦いをさらに強化していると言いました。「先週もわが国は2人のテロリストを逮捕しました。彼らは自爆テロを行う計画でした。わが国がなにもしていないなどとは、だれにも言えません」

トルコは2013年からISをテロ組織と認定し、これまでに、3300人の容疑者を、ISILまたは他の過激集団関連で取り調べてきました。


   「ときどきダイアリー」ヘ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スルタナメットの爆発関連の拘束者は7人になった」アラ内相

2016年01月16日 | 国内
1月15日 エフカン・アラ内相は、14日、アンカラでおこなw第8回大使会議で、「1月12日のスルタナメット広場の爆発関連で拘束された容疑者は、現在、7人になった」と言いました。このテロ事件では、10人のドイツ人ツーリストが亡くなり、15人が負傷しました。


自爆者ファドリの指紋はトルコ当局に記録されました。彼は1月5日、イスタンブルのゼイティンブルヌ移民管理局に難民申請をしていました。自爆犯ファドリは他の4人の男たちと管理局へ行き、短期間滞在した住所を当局に申請していました。4人の男たちを含めた7人が拘束されたと、ドーアンニュースは報じています。
 

シリア難民の労働許可承認が官報に掲載された

シリア難民がより豊かな安定した生活を築けるようにするための重要な対策として、トルコ政府は難民に労働許可を与えることにしたと、1月15日、発表されました。

 Hurriyet

トルコの官報に載った発表には、故国の紛争を逃れてトルコに来た難民に、労働許可が与えられるとあります。労働許可の対象は国籍を特定していませんが、主として、5年間つづく紛争を逃れてきた220万人のシリア人と、30万人のイラク人に適用されます。

トルコに暮らす難民は、労働許可なしでトルコで働いたり、雇われたりしてはならないと、官報には政府の法令として書かれていましたが、新しい規定では、難民はトルコに入国して、6か月の一時的保護期間後に、労働許可を申請することができるようになります。この規定はすでに定住している人々にも適用されます。

労働許可を持っている難民が、職場の従業員者数の10%を超えてはならないという規制もあります。難民の多くは不法に低賃金で働いていますが、人権活動家たちは、難民がよりよい生活を築くために、難民に労働許可を与えるよう政府に圧力をかけてきました。

ヌマン・クルトゥルムシュ副首相は、1月11日、新しい規定によって、雇用主に負担をかけることなく、“シリア人の生活をより容易にするだろう”と言いました。


ツーリストは減っても、ウフララ渓谷の人気は衰えない

中央アナトリア・アクサライ県カッパドキアで最も重要なルートのひとつであるウフララ渓谷を訪れるツーリストの数が、昨年、前年に比して12%増え、49万1380人に達しました。

 Hurriyet


ウフララ渓谷は自然美がすばらしく、また、石窟内のキリスト教会とフレスコ画の宝庫でもあります。アクサライ県ギュゼルユルト地区のウフララとセリメの間に位置するこの渓谷は、長さ14キロ、深さは100~150メートルあります。

「ウフララを訪れるツーリストは、フレスコ画のある教会を見学し、メレンディス川の岸辺をトレッキングします」と、アクサライ文化観光局のムスタファ・ドーアン局長は言い、このルートはカッパドキアを訪れる人にとって、“不可欠だ”とも言いました。

「渓谷はカッパドキア・ツアーにとって欠かせないルートのひとつです。ウフララはこの地方のシンボルです。渓谷を訪れれば、自然と歴史の両方に触れられます。渓谷は最近整備され、とりわけトレッキングによい場所になりました。4キロ、7キロ、14キロのコースを選んで歩けます」とドーアン局長は言いました。

渓谷を訪れる人は増えている
ドーアン局長はまた、ウフララを訪れる内外のツーリストは毎年、増加していると言いました。

「ツーリストの数は毎年20%増えています。2013年、ウフララを訪れたツーリストは34万4418人でしたが、2014年には27%増えて43万8903人が訪れています。2015年はぜんたいにツーリストが減りましたが、ウフララの訪問者は12%増え、49万1380人に達しました。この渓谷に、こんなに人が訪れたのは初めてです」


「ときどきダイアリー」ヘ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2015年、トルコは961人のISメンバーを捕らえた

2016年01月14日 | 国際
1月14日 公式情報によると、トルコ軍は2015年、シリア国境で、総計961人のジハーディストを捕らえています。ISのメンバーたちは57か国のパスポートを持っていました。

 Hurriyet
2016年1月11日、ISに参加するため、国境を越えようとして掴まった17人の外国人たち。


1月12日イスタンブルで起こった自爆テロの犯人がシリアから不法入国していたことが判明して、国境でのセキュリティ対策が有効に行われているのかという疑問が提起されました。これに対し、ある情報関係者が匿名を条件にHurriyet 紙に語ったところでは、いかに厳しい対策がとられても移民とISメンバーたちの非合法な流入を完全に止めることはむずかしいだろうということです。

2015年、国境セキュリティを強化する対策がとられ、その結果、57か国から来た961人の外国人ISメンバーが捕らえられています。

テロ活動をするために入国する連中
捕らえられたジハーディストたちは、取り調べでさまざまな主張をしますが、その3パターンを挙げると、シリアやイラクでのISILの弾圧から逃げてきたと言う者、シリアのISのキャンプで訓練を受けてきたと言う者、トルコを攻撃するために来たと言う者もいるそうです。

押収された彼らの所持品は、ロケット発射器1台、歩兵用ライフル1丁、自動ライフル11丁、ピストル1丁のほか、コンピュータ、タブレット、現金など。ISメンバーたちが好んで出入りしようとするのは、シリア国境キリス県のエルベイリ地区です。


イスタンブルのテロで観光ガイドが被害者の増加を防いだ

12日のイスタンブル・スルタナメットのテロ事件のとき、トルコ人観光ガイドが自爆犯に気づき、ツーリストたちに逃げるよう警告して、被害者の増加を阻止しました。この事件では10人のドイツ人が亡くなり、15人が負傷しました。

 Hurriyet

ドイツ人ツーリストのガイド、シベル・シャトゥルオールさんは、爆発の瞬間を目撃し、周囲のドイツ人ツーリストたちに、“lauft weg!”(逃げて!)とドイツ語で叫びました。「ドイツ人グループの中で、弱いクリック音が聞こえました。妙な音だと思った私はすぐに、オベリスク周辺にいる20~25人のツーリストたちに知らせました。あごひげを生やし、ふつうの服装をした、トルコ人のような若い男がいました。彼は(爆弾の)ピンを引きました。私は“逃げて!”とドイツ語で叫んで、みんなで走りました」

彼女は片脚に軽傷を負い、爆発で難聴になり、いまも病院で治療を受けています。1月14日の犠牲者の慰霊イベントには彼女も出席しました。


「ときどきダイアリー」ヘ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トルコに暮らすシリア難民は250万人を超えた

2016年01月14日 | 国際
1月14日 移民管理総局が国会で発表した数字によると、トルコに避難しているシリア難民の数は、いまや250万人を超え、トルコ総人口を8000万人に押し上げています。

 Hurriyet
2015年12月15日、オスマニエの難民キャンプで暮らす難民たち


シリアからの難民は250万3426人で、他の諸国からの難民は13万7000人になったと、移民管理総局のアッティラ・トロス局長が、1月13日、難民の権利に関する分科委員会で語りました。

「1923年から1997年までのトルコ共和国史上で、わが国に逃げ込んだ難民の総数は160万人だが、2011年、難民の総数は200万人に達した」と、トロス局長は言いました。「以前は中継国だったわが国は、いま、ターゲット国になってしまいました。わが国は抑圧を逃れてくる犠牲者たちのオアシスであり、亡命は権利です」と、彼は委員会で語り、およそ27万9000人のシリア難民の20%はがキャンプで暮らしていると言いました。

トルコ統計局(TUIK)は、2014年12月31日現在のトルコの人口は、7769万5904人と発表しました。TUIKの予想によると、2015年末の人口は、7815万人になるでしょう。しかし、とロス局長が委員会で語ったところでは、シリア難民を含めたトルコの人口は、少なくとも8033万6000人になるでしょう。

以前は1年間に捕まる不法移民の数は5万人でしたが、2015年は14万6000人の不法移民が捕まったと、トロス氏は言いました。「トルコの沿岸警備隊に捕まった不法移民の数は
9万1611人で、地中海で命を落とした人の数は2014年には3279人、2015年には3771人になりました。地中海は不幸にして、共同墓地になりました」


「自爆テロの後ろには陰の役者がいる」ダウトオール首相

「10人が亡くなった自爆テロの後ろに陰の役者がいる」と、水曜、ダウトオール首相が言いました。

 Sabah

首相はイスタンブルで記者会見を開き、テロと戦い、犯人を見つけ出す決意を示しました。「イスタンブルのテロの後ろには隠れた役者がいます。トルコの治安部隊は、ISを“下請け人”として利用したのはだれかを糾明しようとしています」と首相は言いました。

首相は、テロ組織と公然と協力するアサド体制を非難し、ISの戦闘員たちは、アサド体制に助力して穏健反体制派と戦うために、シリア北部へ移動されたと言いました。「ある外国の勢力は、ISをターゲットにしたトルコの空爆を妨害しようとしている」とダウトオール首相は言い、ロシアの空軍はシリアの領空内でISを守っていると思われるとも言いました。

ダウトオール首相はまた、トルコの治安部隊は、イスタンブルの爆発関連で4人の容疑者を拘束したと言いました。爆発に関しては合計5人が拘束されています。


ダウトオール首相とドイツ内相がカーネーションを捧げた

 Sabah

トルコのアフメット・ダウトオール首相とドイツのトーマス・デメジエール内相がイスタンブル・スルタナメットの爆発現場を訪れ、「テオドシウスのオベリスク」に赤いカーネーションを捧げました。

1月12日、ISの自爆犯は10人のドイツ人ツーリストを殺し、トルコ人、ドイツ人、ノルウエー人、ペルー人を負傷させました。

Sabah

ダウトオール首相夫妻は病院に負傷者たちを見舞った後、爆発現場を訪れました。公式発表によると、11人の負傷者の中の9人はドイツ人で、2人は重体。他の2人の負傷者はノルウエー人とペルー人。


「ときどきダイアリー」ヘ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする