大型開発優先を批判さいたま市議会戸島氏が代表質問
さいたま市議会で12日、代表質問が行われ、日本共産党の戸島義子市議が、大型開発優先の市政を批判しました。
戸島氏は、5月の市長選ではビッグイベントや大型開発優先の税金の使い方が問われたとして、浦和駅、大宮駅などの「2都心4副都心」開発にはすでに5000億円以上が投入されていると指摘。大宮区大門町2丁目中地区の再開発事業や市営桜木駐車場用地へのホテル誘致計画などが進められ、現在判明しているだけでも1467億円もの事業費が必要となるなかで、「開発優先ではなく、高齢者福祉や子育て支援の拡充など市民が望む施策こそ最重点に位置付けて進めていくべきだ」と迫りました。
答弁に立った清水勇人市長は「東日本の中枢都市の形成のためには、都市機能の充実やインフラの整備など、未来に向けた積極的な投資をする必要がある」と述べ、引き続き大型開発を推進する考えを示しました。
戸島氏は「市長は当初、『無駄なハコモノはいらない』との公約を掲げていた。後世に負担を残すようなまちづくりは改めるべきだ」と主張しました。