学校での飼育環境指摘
さいたま市久保議員「虐待といえる」
さいたま市久保議員「虐待といえる」
12月議会の一般質問で、日本共産党の久保美樹市議は、学校でのウサギなど小動物飼育の問題点をただしました。
久保氏は、市内の多くの小学校で小動物が飼育され、その中でウサギが合計112頭と最も多く飼育されているものの、飼育環境に問題があると指摘。ウサギは気温の変化に弱いにもかかわらず、校庭に建てられた小屋の中で夏の暑さや冬の寒さに耐え、休日の餌やり体制が不十分なことから、丸2日間、絶食状態になる可能性もあるとして、このような環境での飼育は「動物虐待といえる行為だ」と強調しました。
久保氏は「学校で動物を飼育する目的は、命の大切さや思いやりの心を育てることにあるはずだ。命をそまつに扱っていいという教育になってはいけない」と述べ、適正でない環境での小動物の飼育を厳しく批判しました。
栗原章浩副教育長は「夏の暑さや冬の厳しさなどの環境の変化、休日の餌やりについては十分な配慮が必要だ」と述べ、▽夏や冬は動物をケージに移して室内で飼育する▽毎日の餌やりは、保護者や地域ボランティアにも協力を依頼▽獣医師による健康診断=などの対策をしていると説明しました。