大型開発優先を批判さいたま市議会戸島氏が代表質問
さいたま市議会で12日、代表質問が行われ、日本共産党の戸島義子市議が、大型開発優先の市政を批判しました。
戸島氏は、5月の市長選ではビッグイベントや大型開発優先の税金の使い方が問われたとして、浦和駅、大宮駅などの「2都心4副都心」開発にはすでに5000億円以上が投入されていると指摘。大宮区大門町2丁目中地区の再開発事業や市営桜木駐車場用地へのホテル誘致計画などが進められ、現在判明しているだけでも1467億円もの事業費が必要となるなかで、「開発優先ではなく、高齢者福祉や子育て支援の拡充など市民が望む施策こそ最重点に位置付けて進めていくべきだ」と迫りました。
答弁に立った清水勇人市長は「東日本の中枢都市の形成のためには、都市機能の充実やインフラの整備など、未来に向けた積極的な投資をする必要がある」と述べ、引き続き大型開発を推進する考えを示しました。
戸島氏は「市長は当初、『無駄なハコモノはいらない』との公約を掲げていた。後世に負担を残すようなまちづくりは改めるべきだ」と主張しました。
さいたま市議会開会、30日まで
共産党代表質問は12日
共産党代表質問は12日
さいたま市議会6月定例会が7日開会し、条例案5件、補正予算案10件など24件の市長提出議案が上程されました。
補正予算案は、市営桜木駐車場用地にホテルやコンベンション機能を有する多目的施設などを誘致することを前提とした、汚染土壌を除去するものなどがあります。
5 月の市長選で3選した清水勇人市長はあいさつで、「市民や企業から選ばれる都市をめざして、東日本の中枢都市構想を推進する一と述べ、[2都心4副都心」などの大型開発を見直さずに進める考えを示しました。
会期は30日までの24日間。代表質問と一般質問は12~14日に行われ、日本共産党は戸島義子市議が12日に代表質問、久保美樹市議が13日に一般質問します。常任委員会は16日から、予算委員会は22日からです。