動物福祉施策広げて、市議会で久保氏が代表質問
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さいたま市議会で12日、日本共産党の久保みき市議が代表質問に立ち、市内の畜産農家に「アニマルウェルフェア(動物福祉)」の考え方を広げるよう求めました。
久保氏は、家畜として飼われている動物たちも生き物としての「幸せ」を守るべきだという考え方がアニマルウェルフェアだと指摘し、同市緑区の養鶏所では鶏の平飼いが行われ、鶏たちは生き生きと自由に生活していると紹介。「こうしたアニマルウェルフェアの取り組みを広げるためにも、さいたま市で『アニマルウェルフェア認証制度』を殴けるべきだ」と求めました。
また、と畜場では気温・湿度の管理や給水設備などの配慮が必要であり、作業員は人道的な家畜の取り扱いをすることが必要だと主張しました。
小川博之副市長は「市内の畜産農家は6戸にとどまることから、認証制度は検討していないが、アニマルウェルフェアの考えに基づいた畜産軽冨の推進へ生産者との意見交換を行う」と答弁。と畜場の環境について、空調設備や給水般備があり、作業員には家畜を丁寧に取り扱うよう指導していると述べました。
久保氏は「アニマルウェルフェアの考え方で頑張る農家を応援するためにも、認証制度の創設を」と重ねて求めました。
24時間使えるAEDを、池田市議が一般質問
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さいたま市議会で13日、日本共産党の池田めぐみ市議が一般質問に立ち、24時間使えるAED(自動体外式除細動器)の設置を求めました。
池田氏は、市の救急車の出動が昨年、8万件を超えて過去最多となり、救急車到着までの平均時間も延びるなか、救急隊到着前に市民がAEDを使うことが重要になっていると指摘。公園に設置されたAEDも事務所が閉まれぱ使えないなど、市民からの「夜聞や早朝、土日に使えるAEDが近くに全くないのが不安だ」との声を紹介しました。
その上で、暑さや寒さに強い「屋外用ボックス」なども活用して「まずは公共施設の屋外に24時間使えるAEDを増やすべきだ」と主張しました。
細沼寛保健衛生局長は「公共施設に24時間便用可能なAEDを設置することで、助かる命が増える可能性があり、必要性が高い。本市にふさわしい導入のあり方を研究したい」と答弁。屋外用ボックスの活用について「適切にAEDを管理できるか、慎重に検討する」と述べました。
池田氏は「AEDは屋外に設置することで市民の目に触れ、設置場所を知ることができる。市民がいざという時に使えるよう、救命講習も充実を」と重ねて求めました。