12月市議会が閉会
医療支援は不十分、さいたま市議会鳥羽氏が主張
医療支援は不十分、さいたま市議会鳥羽氏が主張
さいたま市議会12月定例会は18日、39件の市長提出議案を可決・同意して閉会しました。日本共産党は、一般会計補正予算案など2件に反対しました。
鳥羽恵市議が討論に立ち、一般会計補正予算案について、新型コロナウイルスの検査・医療体制の整備で必要な事業が盛り込まれているものの、十分とは言えないと指摘。東京オリンピック・パラリンピックに向けて機運醸成へ記念碑設置やフラッグ、横断幕などの装飾を行うために約8000万円の予算を計上していることについて、「8000万円は検査や医療機関の支援に活用すべきだ。全力でコロナ対策に取り組むことこそ、真の機運醸成につながる」と主張しました。
また、議員の期末手当を3・4カ月分から3・35カ月分とする条例案について、引き下げるように見えるものの、議会の判断で議員への期末手当支給は3・3カ月分に据え置かれており、「実質的には引き上げだ」と反対しました。
市議会は同日、「新型コロナウイルス感染症に関する検査体制の拡充等を求める決議」を全会一致で可決しました。
塩川鉄也衆院議員と伊藤岳参院議員は臨時国会が事実上閉会した4日、浦和駅西口で、国会閉会に抗議するとともに、来たる解散・総選挙での共産党の躍進を訴えました。
伊藤氏は「菅政権は『国民のために働く』と言っていたが、新型コロナウイルス感染の急拡大で国民が政治に働いてほしいと願っている時に自公は国会を閉じてしまった」と批判。医療崩壊を防ぐことや、飲食店などに時短要請するならば一体に補償させることが何としても必要だと訴えました。
塩川氏は、安倍晋三前首相の後援会が主催した「桜を見る会」前夜祭で、安倍事務所が費用補填(ほてん)した疑惑や、吉川貴盛元農水相が大手鶏卵生産会社から現金を受け取った疑惑に触れ「『政治とカネ』問題を繰り返し起こす、自民党の政治を続けていいのかが問われている。総選挙で政権交代を実現し、野党連合政権をつくりましょう」と呼びかけました。
立ち止まって訴えを聞いていた子ども連れの女性(40)は「菅政権は信頼していません。子育て中ですが、保育所に入れるのもその後も大変。野党にはもっと強くなって政権を取ってほしい」と話していました。