公立保育所半減計画、金子議員撤回求める
さいたま市6月議会、7日の一般質問で金子昭代市議が市の公立保育所半減計画撤回を求めました。
市が策定を進める「公立保育所のあり方に関する基本方針」では、市内61ヶ所の公立保育所の約半分について統合・民営化する計画です。金子氏は、基本方針は南区の公立保育所3ヶ所を先行して2026年度末までに廃止しようとしていると指摘し「南区は最も保育所の足りない"保育所入所激戦区"だ。市民の保育ニーズとかけ離れた基本方針は撤回すべきだ」と迫りました。
池田喜樹子ども未来局長は、「廃止予定の3園は民間から土地・建物を借用して運営しており、まずは老朽化した市有施設を優先して更新する」と述べました。
金子氏は、対象公立保育所の周辺の民間認可保育所は、園庭がない所が多いと指摘。「近隣の民間保育所を受け皿にすれば、さらに園庭のない保育所ができるのではないか」とただしました。
池田子ども未来局長は明確に答えず、基本計画を検討するなかで、公立保育所の機能向上へ対応すると答弁。金子氏は「機能向上を図ると言いながら、公立保育所を縮小するのは矛盾している」と批判しました。