週刊 最乗寺だより

小田原のほうではなく、横浜市都筑区にある浄土真宗本願寺派のお寺です。

勝田山 最乗寺
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ばいばいきーん

2010-11-04 01:33:16 | ひとりごと
少し前ですが、報恩講法要の日の朝のこと。
法要で、ご講師に使っていただくホワイトボードに…。

「あっ、ばいきんまんっ!!」



おじいちゃん(住職)の力作です。
本当はアンパンマン(私作)や、食パンマン・カレーパンマン・くりーむぱんだちゃん(坊守作)も書いてあったのですが、写真を撮ろうと思ったときには既に消した後でした。

龍くんはアンパンマンが大好き。
けれど、放送されているアニメを常に見せてはいません。
龍くんが泣いて泣いて、どうしようもないときなどに、最後の手段として、録画しておいたアンパンマンを見せます。
すると、すぐに泣き止んで、テレビに見入って大人しくなるので、しばらくは頼りにさせていただきましょう。

一番最初にアンパンマンのアニメを見せたときのこと。
バイキンマンがチーズ(犬)に思いっきり引っ掻かれて痛がっている場面を見て、龍くんが急に泣き出しました。
痛がるバイキンマンを可哀相にと思ったかは分かりませんが、その涙と感受性が母親として嬉しくもありました。

たとえ相手が誰かを傷つける存在だったとしても、その者もまた自分と同じように傷つき、痛みを感じる存在なのだということを、学びながら大きくなっていって欲しい。
正義の鉄槌があるのだとしても、その槌を振り下ろす葛藤も迷いもなく、正義という大義名分からの自信のみで遂行することの恐ろしさを、大きくなったら思い出して考えて欲しい。

親の願いばかりを押し付けて、自省のない子育てにならないか心配ですが、バイキンマンの痛みに泣いた息子を思い、そんなことを考えたりします。



とっても上手に描けているバイキンマンですが…。
これから報恩講で使わなくてはいけないので、ばいばいきーん。


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