先日、龍くんに読み聞かせ用の童話集に収められていたイソップ物語の「きつねとつる」を読んであげました。
キツネと鶴が、「美味しいスープがあるから」と、互いに相手を自分の家へと招待します。
それぞれの家で自分が愛用している器にスープを入れて相手に出すのですが、その器は招待した側の口の形状に合った形をしていたため、「遠慮しないで飲んでおくれ」と言われても、招待された側は残念ながら飲めなかったというお話。
「アリとキリギリス」「ウサギとカメ」などなど、イソップ物語というと動物や昆虫などの擬人化したお話が多く、個人的にどこか意地の悪いイメージを持っていました。
このお話もまた、相手が飲めないと分かっていながらの器のチョイスだったので、「やっぱりなぁ」というのが正直な感想でした。
ただ、こういうお話を書くのはどういう人物だったのかが気になりイソップさんを調べたら、なんとこの方は紀元前619年~564年ごろの古代ギリシア人とのこと。
しかも奴隷だったと伝えられており、「アイソーポス」という名称が正式のようです。
誰もが親しみを覚えている物語が、お釈迦さまの生存年代より古い時代に作られていたことには驚きです。
ちなみにお釈迦さまの生存年代については諸説ありますが、代表的なものとしては・・・。
紀元前565年~485年 (衆聖点記説)
紀元前466年~386年 (宇井伯寿説)
紀元前463年~383年 (中村 元説)
紀元前624年~544年 (東南アジア圏で採用されている説)
ということを学生時代に習いました。
他にもたくさん説があるのですが、とりあえず没年齢が80歳ということだけは共通していますね。
さてさて龍くんはというと、この「きつねとつる」のお話に出てくるセリフが気に入ったようで、「遠慮しないで飲んでおくれ」と言いながら、私に洗剤の詰め替えパックを差し出してきました。
←「水の激落ちくん」 これはかなりの優れもの
うーん、無意識のうちにイソップ物語の意地の悪さが移ってしまったようですねぇ。
でも、さすがに遠慮させていただきます(笑)
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