さいかち亭雑記

短歌を中心に文芸、その他

部屋内の各所崩壊についての漫談

2021年02月01日 | 日記
 今更のように思いついたのだが、横積みにしてある本のタイトルは、付箋に何か言葉を書いて、それを少し飛びだすようにして見えるようにしておけばいいのだ。一冊の本をさがすために、今日は三度も同じ場所の本の山が崩壊した。それで、最後は堅牢に煉瓦を積むように組み上げた。と書いているそばから、いまビールの缶の袋が山巓の頂上から落下して、本どもがいきなり話しかけてきた。

「きみは、ほどよく煮えた高野豆腐のおいしさを知らないな?」
「いや、そんなことはありません。その出来立てのおいしさも、よくわかっております。ですから、私を責めないでください。」
「ううん、わかってないな。こうなったら、きみは死刑だ。」
「どうか、そ、そ、それだけはごかんべんを。この上は、そちら様のカキフライの割り当てを倍にして、最後に残ったひとつを二等分になんてケチなことは決して申しませんから、今後は全部そちらにさしあげますから、どうかこの場はご容赦、くださいな。」
「わかった。今回にかぎって赦してやろう。」

 ‥‥なんかもう、疲れた。あほらしくてやってられない。みし、みし、みし、ずるずるずずー、どーっ。ど、ど、どん。どたん。隣の山もついでに崩壊したりして。くそう‥‥。なんてことだ。

「いいか、かっぱ巻きは、あれは芥川龍之介の河童をイメージして食べてはいけない。かっばは、せいぜいかっぱなのだから。まあ、黄桜の広告の河童が妥当な線だ。」
「はい、わかります。自殺したくなるような絵は、いけません。そうですよね。それにしても、世間のかっぱ巻きは、どうしてあんなに小さく切ってあるんですかね。お通夜で出る河童巻き、おいしくないですね。」
「調子にのって、縁起でもないことを言うんじゃない。こういう国難の時期だからこそ、すがすがしいことを考えなければ。」

 もう寝ないと、あしたに障るので。みなさま、どうぞ気を付けて明日からもおすごしください。あとは、今後も食料自給率と出生率を上げるためにがんばりましょう。

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