最終回文庫◇◇雑然と積み上げた本の山の中から面白そうなものが出てきた時に、それにまつわる話を書いていきます◇◇

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私のコレクション *庄野潤三さん 84歳の時の肉筆原稿

2017年10月21日 | 肉筆原稿





庄野潤三さんがある機関誌に執筆した原稿を手に入れました。

その書き出し部分。原稿用紙に鉛筆書きです。



脳内出血で倒れ、左半身が不自由になった後ですから、原稿を書くのも大変だったのではないかと思います。


  機関誌の同じ部分。



職業意識が芽生えて、原稿と読み比べてみたら、1ヶ所誤植を見つけてしまいました。赤の傍線を入れた部分、原稿をごらんいただくとおわかりですが、「丘の上」ではなく「山の上」ですね。







単行本に収録されるときに、機関誌に印刷されたものを元原稿にしてしまうと、違ったままになってしまいます。








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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
高井さんへ (最終回文庫)
2017-10-30 15:55:04
当事者ではないので、なんとも判断できませんね。
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なるほど~。 (高井 信)
2017-10-29 18:17:22
 ただ、冒頭2行目に「丘の上」がありますからねえ。
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高井さんへ (最終回文庫)
2017-10-29 16:32:55
原稿を引き受けたときの葉書、やりとりの手紙、ゲラを戻したときのメモ、奥様代筆の礼状などが入ったファイルごと手に入れたのですが、赤字が入ったゲラはありません。確かに「誤植」と決めつけることは出来ませんが、庄野さんはわが家のことを「山の上」と呼び、この原稿冒頭の後には「山の上」が3回出てきます。
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ゲラ (高井 信)
2017-10-29 13:36:05
ゲラで手を入れた可能性もありますから、誤植と決めつけるのはどうなのでしょう。真実は関係者のみ知る、ってことになりますね。
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