最終回文庫◇◇雑然と積み上げた本の山の中から面白そうなものが出てきた時に、それにまつわる話を書いていきます◇◇

※2011年9月以前の旧サイトで掲載した記事では、画像が表示されないものがあります。ご容赦ください。

私の絵本コレクション 『ミンナノチカラ』

2018年03月17日 | 絵本




タイトルからはピンときませんが、筋を読めば、ああ、あの話だと、誰もが思うと思います。
昭和21年4月二葉書店発行の、わずか12ページの絵本。紙質も良くありません。

 表紙。


  オヂイサント オバアサンガ アリマシタ。
  オヂイサント オバアサンハ、ハタケヲ タガヤシテ、
  カブノ タネヲ マキマシタ。





 そう、あの「おおきなかぶ」の話です。



この絵本では、お婆さんが手伝っても抜けないので、娘を呼び、それでも抜けないので犬を呼び、
 ミンナデ
 「エンヤ、エンヤ……」
 ト ヒッパッタノデ、カブハ タウトウ ヌケマシタ。

 オヂイサンノ ヌイタ オホ
 キナ カブヲ ミテ。オバアサンモ
 ムスメモ ニッコリ ワラヒマシタ。
 イヌモ ウレシサウナ カホヲ シテ
 ヰマス。


 と、お話はあっけなく終わってしまいます。


 裏表紙。


このお話は、ロシヤのアファナーシエフといふ人があつめたロシヤの國民童話の中の「蕪靑」を日本の子供にわかるやうに書いたものです。とあります。「蕪靑」は「かぶら」と読みます。








 


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