亀井三千代展・華艶闇夢
三千代さんはわたしを論壇デビューさせてくれた、元「新潮45」編集長、故・亀井龍夫さんのお嬢さん。
まだたぶん美大生だったくらいの20年いじょう前、龍夫さんにつれられて、解剖図の素描展示をみたのが始まり。
「娘が絵描きになりたいとかいって。そんなので生活できますかね?やれそうですかね?」
父としては反対なんだとおっしゃいましたが。「亀井さん、画家も作家も同じですよ。本を書きたいとか、絵を描きたいとか言う人は、もう、わたしもそうでしたが、一種のキ○ガイなんで、とめられません。一生浮かばれなくても、決めた人はやっちゃいます。娘さんのことは諦めてください!」と話したのを覚えています。でも、「ものすごい繊細で、訴えるものがあるので、わたしは彼女は画家として立つと思います」と、付け加えて。
20年以上たって、たまたま不忍画廊で再会(というか、ご本人には初めて会いました)したとき、彼女はすでにひとかどの画家でした。しかも、パリでも同時期に個展したり、、なにか縁を感じます。
彼女は身体にすごくこだわりがあるかた。わたしは身体をむしろ嫌悪していて、精神をどう描こうか、いま迷いのなかにいます。
若い頃から自分だけのテーマを書き続ける三千代さんには、わたしはある意味叶わないのですが、だからこそ刺激を受けたくみてきました。やはり素晴らしかった❗
わたしも、「わたしにしか描けない絵」をを見つける旅に、遅いですが出港します。
描けるかわかりませんが、書き続けないことには、その一枚にたどり着けません。
また、お互いのそんな旅の途中で、巡り会えますように!
不忍画廊さんは、吉井画廊で、個展前に「池田満寿夫と3人の女流展」で、最初にわたしの絵を扱ってくれた画廊さんです。今はまだ、来年のParisの公募展(サロン・ドトーヌやパリ国際サロン、日仏現代美術世界展など)、再度のパリ展示を成し遂げるまで、余裕がないのですが、いずれまたぜひ展示もさせてくださいね。でもこちらは、亀井さんや成田朱希さんはじめ、手ごわい作家さんが多いので、気が抜けません‼️(笑) そんなかたたちと同時代に、互いの頑張りを競えるのは、幸せだと思います。
ちなみにこの日は順天堂の帰りに寄りました。毎日だった通院が、これから週一回になりました。何とか杖で歩けるまでになりました。12月には一人外出も出きるかな?