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東京ドームで阪神巨人戦をみてきました!!



行ってきましたよ。東京ドーム。で、生まれて初めて野球と言うものを見てきました。で、それが阪神巨人戦ってなんか贅沢ー!



アテンドはいま漫画のアドバイスをもらっていて、私が所属する事務所の野球通、ローリーさんについてもらいました。そうなんですよ、私今スポーツがメインの事務所にいるんですよね。そこのスペシャリスト部門なの、なんと中田英寿さんとか、北島康介さん、為末大さんなどがいるんですよ。あと大黒摩季さんとか、ネイリストの松下美智子ちゃんとか。北島さんとか、為末さんとか、結構普通にお目にかかる機会があってドキドキしちゃいます。皆すごく優しいの!!普通にいい人なの!!

で、つい「こんな方たちと一緒して幸せー」とか勘違いしちゃうんだけど、違いました!!向こうは世界レベルのアスリート、私は一人おちこぼれですから!!それでも、社長が優しくてさ、「人は伸びるんだから」と、わたしを入れてくれたのね。いつまでいられるか分からないけど、社長のこと大好きだから、いられる間は頑張ってみよう、と思います。

万が一、首になっても恨まないの、だって、もともとすごい愛で、雲の上に乗せてもらったんだから。そんなの私の力じやなくてさ。もうホントにおかげさま、人様の気持ちでたまたま今ラッキーなだけだから。でも、少しでも恩に報えたらいいなって、今は漫画会のオリンピック目指して日々奮闘中というわけ!!で、ココに取材よ!もうわかりましたね?そう、いま私「スポーツ書かないか」なんて言われているの!!

でもですね。最近担当さんが青いのですよ。「さかもとさん、スポーツ知らないでしょ?」
「うん、でででで、でも平気!勉強するから!!」
「っていうか、それで補えないくらい知らないじゃないですか!!今から勉強したら五年くらいかかっちゃいますよ!!」
「でも、私ローマ7年かけたし?」
「そんなに待てませんよ!!あー、もう、別の企画をとりあえずやらすかな」

なんてやり取りが進行しているんですが、うちの事務所はそんな社長のお気持ちにより面倒見が良いので、野球記事書くようなスペシャリストのローリーさんとドームに来れるようにしてくれたわけですね。



「これがOHゲートって言って一塁側に行くゲート。王さんが一塁守っていたからね」
「王さんて、ナボナの人でホームラン王で。一本足打法の人だよね。バッターが一塁守るの?」

見る見る青くなるローリー。

「さかもとさん。そ、そうか其のレベルか」

けれど、ローリーは負けません!!私をスタンドまで連れて行ってくれ、掲示板の見方から、「今は盗塁したの、分かる?」、とか、先発とかリリーフとか、いろいろ教えてくれます。

「今の谷選手って、やわらちゃんの旦那さんだよ」
「えっっ!!そうなんだ、やわらちゃんと野球の人と結婚したの?}
聞けば聞くほど新鮮です。うーん、私野球って好きになるかもしんない!!

「それにしてもなんなの??阪神の人たちって応援すごいよ!!」
「そうなんだよ。東京でこれでしょ?甲子園球場の試合なんて、巨人は居たたまれないっていうよ」



本当にすごいです阪神ファン。うおおおおお、と、怒涛のように唸りつつ、すごい勢いで太鼓叩いたり、旗振ったり、歌ったりしていまする。そうか、これがあの有名なテーマソングか。

「仲間に入りたいですぅ」

でも、巨人だって負けてはいません。巨人の攻撃の時にはトランペット部隊まで立ち上がってテーマソングが演奏されます。

「いいわー。仕事の後に野球見てビール。たまんないわ、そんな生活」

急に後楽園が好きになるわたし、遊園地もついてて、観覧車もあるし、ラクーアもあるし。

「ローリー、また来たいよ!!」

その日の試合は結構ゆっくりで、21時の段階でまだ6回裏ぐらいだったので、最後まで見られませんでしたが、いろんな人が出入りする球場の雰囲気がすごく好きになってしまったわたし。

帰りに傘忘れたら、隣の人が届けてくれたり。すごく親切で。

「また来る!!で、野球通になって、そんで漫画かくの!!」

とはいえ、編集さんが「スポーツはもう少し後ね」と言い出したので、しばらくはスポーツにならなさそうですが。でもいつか書くのだ!!ちなみに、みなさん、野球のルールとか、初心者でも分かる本とかあれば紹介してください。でも見ていて思ったけど、ある程度は肌で分からないと駄目だよね。うーん、こりやアシスタントたちと草野球チームはじめますかね。そんなことをつらつら考える未明なのでした。未明の夜明けはまだ遠いぞ!!
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さかもと未明ギャラリー(森園みるく)その7

むむむ、ふけたジューンブライド?表情は女王様ちっくですが(笑)

(c)森園みるく/ヘアメーク:田篭道子


(c)森園みるく/ヘアメーク:田篭道子


(c) 森園みるく/ヘアメーク:田篭道子
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やんさまバースデイ

先日、TBSラジオ永六輔さんの土曜ワイドに出してもらったんだけど、その時に話をしたギターの先生こと、光井靖先生のバースデイがありました。光井先生はわたしたちジャズ仲間たちから「やんさま」と呼ばれているご覧の通りのダンディー。私が漫画家として小金井に移り住んできてからとても優しくしてくれる、いわゆる東京の父ですな。



やんさまはこれでも還暦過ぎ。何年か前に赤いチャンチャンコでお祝いしたのを覚えています。今回はそれから更に何年も経ってのお誕生日。こうして毎年誕生日を過ごしていると、五年も前、十年も前のことが昨日のようで「ああ、なんて時間て早く経つの?」と思わずにいられません。ぼけぼけしている暇なんてないよなあ。本当にそう思うの「少年老いやすく学なりがたし。人生は短く、芸術は長し」



本当に、いくら頑張っても何も書けないまんまに一生終わりそうだなあ、と焦る気持ちと、それでもみんなとこうしていられる時間は夢のようだから、この時間を少しでも長く過ごせるように大切にしたいなあ、って気持ちが交錯して不思議。



でも、何があってもやんさまにはずっと元気でいてもらわないと困る。「俺はもう爺さんだよー」なんて言われたら困る。私を助けてくれる大好きな鳥尾さん。弘恵に春江ちゃん、理恵ちゃん。皆生活は大変だけどさ、皆でずっと音楽やっていたい。会はいつもみたいに皆で交互に曲を披露して、私もやんさまにハッピーバースデイ歌う幸せを許していただきーーーーー。そして、最後は皆でやんさまのテーマと言うオリジナル曲を演奏して会は恙無く終了したのです。私、いつまでも大人なのに、お絵かきしたらお歌を歌ってばかりで。でもそれが幸せなの。それさえできたら、それが許されるだけ稼がせてもらえたら、後は何も要らない。だからだから、皆でこうして過ごせる時間が、また一年、続きつますように。



あ!それから蛇足だけど、この前のライブが読売新聞で記事になったんだよ!!で、永先生にも「ジャズやるんだって?」って言ってもらえて、超!!図々しいんだけど、ライブのDNDを先生に送っちゃった。キャー!!恥ずかしいよ!!でも、笑われてもなんでも、最悪でも、見てもらえないか笑われるだけなんだからいいのだ。漫画もそうやってやってきたんだし。あのね、うんと笑ってもらうこと、その勇気を持つことが人生の一歩なんじゃないかな。で、アートをやる方たちは、そういう後輩のこと、絶対バカにしないでくれるの。わたしはなんかそう思うのでーす。
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日垣邸突撃!!

あの韓国ツアーから数ヶ月!!今回はあの時同行した瀬尾さんと都内にある日垣隆先生のお宅に遊びにいってきましたー!!

日垣先生といえば通販大好きで旅行が好きで、家賃は60万円ていうので有名!!60万円の賃貸物件てなんやねん?これは見ておかねばと思い訪ねてびっくり。

「こんな広くてきれいで快適な賃貸し物件てあるんですかーーーー!!??」

もう本当にキレイなのよ。物件はすごく静かなお屋敷町の中にあって、入り口もやたら豪華でドアも重厚。中にはいると30畳かあるいはもっと広いリビングがずとーん。奥には見たこともないくらい大きな液晶モニターがまたどばーん。220平米ですってさ。

「文豪!!二階もあるんですね。見ていいですか?」

文豪の返事も待たずに二階に突撃。二階は一部屋が書庫でもう1つが書斎。これがまた広い、二十畳くらいかな。真ん中に水族館みたいな海の中の風景が浮かび上がるパソコンのモニターがあって、「文豪、もしかしてココに女の子連れ込んでよからぬことしてませんか?なんかやり部屋っぽくないですか??」いったら「俺の神聖な仕事場を汚す発言をするな」ですと。撃沈です。でも仕事だけじゃね、もったいないようなロマンチックな空間なのですした・もう1つが空き部屋で、もう1つが文豪のプライベート空間、これはさすがに失礼なので見ませんでしたが。要するにメゾネットタイプで広めの一軒家みたいな快適なつくりの素敵なマンションだったのです。文豪、贅沢しすぎだよ。



さらに調査をつづけますとトイレにはプラダの10万円のビーサン。文豪が何回かエッセイにかいていたやつね。自慢だったようですが、これはとても値段には見えず、微妙でした。
。こんなもの買うなら、うちの女の子になんか買ってくれってかんじです。そんなこと考えていたら「あっっ!!」階段の途中にうつぶせにおかれているコアラのぬいぐるみ発見!!可愛いですー。思わず階下にもちおり、160万円のカッシーナのソファに座りながら一枚ぱちりと写真撮影してしまいました。うーむ、まるでストレスたまった文豪の部屋に遊びにきたデークラ嬢です。ぷんごうー、おこずかいくださいー、な感じ?



そして私はいう。「文豪!!二階の空き部屋、十分私の服入りますし、一階のこの空きスペースにアシスタントの机も余裕で入ります!!私、レーザーのカラーコピーもあります。持って来てあげますから、いつ引越ししてきていいでしょうか。私、文豪の奥様にも娘様にも失礼のないよう心がけますからーー!!」

したら文豪はガン無視。くそー。オッケーだったら家賃一気に助かると思ったんですが。それにしてもいいですねー。何か物書きって言うと、昨今は貧しいのがイメージですが。「そんなことない!頑張れば文筆でももうかる!」と元気付けてもらいました。さて、そんな興奮する私たちにあまーい和菓子と、おいしく冷えたスイカに大島の天然塩を添えて濃い目の熱いお茶と冷たいお茶を振舞ってくれました。しかもおしぼりつき!!

「至れり尽くせりですーーー」

文豪を前に和むわたしと瀬尾さん。私はソファーでごろりんとし、瀬尾さんは椅子にあぐら書いて文豪と打ち合わせしとります。「瀬尾さん、大先生相手にあぐらはまずいんじゃないでしょうか」言いましたが、瀬尾さんは「そうなんですよね」と言いつつ、まったく直す気力なしで和みまくり。ゆるゆる感がいい感じの打ち合わせでした。打ち合わせの後は、日垣先生のご家族の話や、わたしたち女子の昔の恋愛話で盛り上がり、何か楽しいひと時だったのです。

「なんか。今まで仕事仕事で来たけど、損得に全然関係のないこんな時間いいなー」こんな風に楽しく駄弁られる人に出会えたことがこの業界に入った一番の喜びかもと思う私。けれど「原稿書き始めたらもう家族でも何でも話しかけるな、って感じだよね。風邪引いた家族に「俺に近寄るな、うつる」とかいっちゃったこともあるし」なんて先生の本音がだんだんみえかくれしてくるにつれ、のどにでかかるひとこと。「文豪ってもしかして鬼畜系?」日垣隆、油断出来ないかんじです。

でも何で先生はあんなに仕事しているのに部屋が綺麗なの?娘さんたちがたまに掃除してくれるとはいえ、しっかり手を入れすぎですよ!!ソファーの下もチェックしましたが、埃ひとつありません!!それどころか「この前、街灯の電球替える道具買っちゃってさ。あと、ベルトの穴開けも買ったんだけどベルトがなくて」って、変な道具取り出してくるの。いくら通販コラムをもっているとはいえ、何でそんなもの買っておいでなのでしょう。

「うち、緩いベルトもありますし、切れた電球もありますけど」申し上げましたら
「それってただの廊下の?」
「ええ、でもつけるの面倒くさいんで付けていだたけたらと」
「そんなの自分でやれよ。俺は街灯の電気を付け替えたいんだよ」
文豪、やつぱり鬼畜系です。自分の興味の充足のことしか考えておりません。

文豪------。結構変な人です。でもそんな所がまた楽しかったのです。あっという間に二時間が経ってしまいました!!

で、また決めましたよ

「次はマカオだよね!!」

春までには、また三人でカジノに行けそうです。
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さかもと未明ギャラリー(森園みるく)その6


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失速バンドライブ見て来ましたーー

お友達のちはるちゃんがとても楽しいライブに誘ってくれました!

その名も「失速バンドライブ」



何で失速なのか分からないけど、業界を含む色んな仕事の人たちが集まってバンドを組んでね。毎年テーマを決めていろいろやるみたい。スティービーワンダーがテーマのグループ、昭和歌謡がテーマのグループ、レッドツェッペリンのトリビュートバンド、もう色々あって面白かったのなんの!!うまいのよこれが!!鳥肌が立つくらいすごい声出すヴォーカルの人とか(もうロバート・プラントそっくり)、ジミー・ペイジ顔負けのギター弾く人とか、皆すごいんだなあ。なのにプロじゃなくて普段他の仕事をしているっていうのがすごい。日本て文化程度の高い国なんだなあって、思いました。



そんな国で漫画のプロでこざいなんて仕事しているんだから、私もほんとしっかりしなくちゃなのだわ。まあ、だけどこの夜だけは固いことなしで楽しませていただきました。写真は千春ちゃんのお友達とその息子さん。息子さんの写真撮ろうとしたら、そっぽ向いて泣きそうになったので、皆してこんなへんな顔してあやしてくれたの!!なんかさー、もう最高でしょ?こっちが笑っちやうよ。もう久しぶりにお腹の底から笑いました。最高に楽しい時間。



千春ちゃんは普段彼女とバンドを組んでいるそうで、お子さんがもう少し手を離れたら再開するそうですよ。いいないいな、音楽があって愛があって、子供も自然に育てながらその傍らに音楽があるなんて本当に素敵だと思いませんか?私もまだまだ下手っぴだけど、漫画の合間に真剣に音楽勉強して、そして彼らの仲間になれたらなあって思いました。いつかそんな彼らの仲間になれるくらいに上達したい。私の夢はね、漫画描いて描いてすごく大切にアシスタントさんたちと仲良くいい漫画描いて、その隙間に音楽があったらいいなって。ほら、私家族ないじゃない?まあアシスタントが家族代わりなんだけど、もう少し更に仲間が欲しい!皆に甘えたり甘えられたりしながら、表現を突き詰めて楽しく仲間たちと一緒の時間を過ごせたらいいなと思うの。

私は確かに40歳過ぎで、世間ではいい年で、一応漫画家で食べてるんだから、何で更にって皆が言うのは分かるんだけど、理屈じゃないの。漫画始める時もそうだったけどね、やりたくなったらもう我慢できないの。一人でも何でも始めちゃう。でも、不思議かつありがたいことに、下手でも真剣にやっていると周りに少しずつ助けてくれる人が集まってきて、なんとかなっちゃうんだよね。今回も見に行ったら、千春ちゃんが今度一緒にやろうって言ってくれた。下手でもハートがあればいいんだよって。漫画もそう言ってくれる人がいて始められた。何かそんな時代のことを思い出したの。



ココ2年くらいは硬い仕事やらせてもらって、それはそれで面白くて、偉い人にもいっぱい会えて、勉強になったし、本当によく私なんて使ってもらえたなって感謝ばかりなんだけど、何か急に権威とか権力とかとも関係ない、こういう皆でワイワイな雰囲気に戻りたくなりました。社会で頑張ることも大切、歯を食いしばって認められるためにちゃんと見えるよう努力したこの2年は、我ながら頑張ったなあって思うんだけど、でもそこから離れた所でふと、偉いとか偉くないとかじゃなくて、皆同じ人間として仲間として楽しめればそれでいいじゃんって、そういう気持ちにすごくなったの、もし自分だけ出世してもさ、皆がいなくなったらつまんないよ。成功はしたいけど、する時は皆にお祝いしてほしいもん。そして皆に応援してくれたご恩返ししたいじゃん。なんかそういう、皆のハートを信じて、優しい気持ちで生きていきたいなつて、そう思いました。

皆も色々大変な毎日だと思うけど、漫画や音楽やね、何かふっと心を柔らかくするものに触れて、そうして追い詰められないで働いてね、ってすごく思います。私自身時々仕事に追い詰められてアシスタントさんや周りへの思いやり忘れちゃうから、それは寂しいことだし、そういう風になるならあまり頑張っちゃいけないと思うんだよね。最近は本当にそう思うの。特に悲しい事件が多いじゃない最近。うつ病なのかどうか分からないけど、苦しさに紛れて家族で殺し合ったりとかさ、そういう風になって欲しくないのホントに、なんかわたしはこれから、人に優しい気持ちになってもらえるような、そういう仕事したいなあ。、手塚治虫先生もね。お医者さんの仕事だと身体は治せるけど心は癒せないから、それで漫画描き始めたんだって。私もさ、そんな志持って描きたいな。今描いているのはね。いじめられていた女の子の話なの、デジタルで夏から配信されるからもう少し待っていてね。現場はもう二話の絵に入っています。

じゃあまたねーー
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さかもと未明ギャラリー(森園みるく)その5


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京都で伊藤若沖をみてきました!

京都に行って来ましたです。仕事の合間に日帰りで、睡眠不足の身体に鞭打って行って来ましたですよーー



何でかというと、伊藤若沖と言う画家さんの作品が今大ブームになつていて、毎日何万人もが並んで、数時間待ちになっていると聞いたから、知り合いの編集さんと「これは書き手として見ておかないと駄目でしょう」ってことになったわけです。だってロックでも野球でもないのに何万人だよ。3時間半待ちだよ?なのに並んで人が見たがる絵ってすごくない?ディズニーランドじゃないんだからさ。



若沖はね、享保元年(1716年)生まれというから、江戸時代の人ですね。京都の青物問屋の長男に生まれたのに商売が嫌いで、絵ばかり書いていたそうです。いわゆる俗なものには目もくれず、と言う生活態度だったみたいで。そんな彼がやっと心を許す人と出会えた時、その人が禅寺のお坊様だったのは運命だったのかもしれません。その人の名は大典禅師。相国寺というお寺を預かる方で、若沖という名前も禅師の命名だそう。



その後、どんどん若沖は作品をお寺に寄進。禅師としての修業も始めたんじゃないかな?年表見ても絵しか書いてないから、多分そうなんじゃないかしら。そんなあれこれで彼の作品は、自然に禅的な世界観を含みながら出来上がっていきます。そしてこれがまた、なんとも現代的な大胆さなの!!

彼が好んで書いたのは鶏、特に鳥、雪景色などを書いたとき秀逸で、彼の作品で有名なのが、釈迦三尊像と動植綵絵30幅。今まで皇室にあったものが今回公開されたとあっての大フィーバーとなったわけで、もちろん素晴らしいの一言!!ただ、彼はやっぱり人間より鳥が好きだね。どうみても熱の入れ方が違うんだもーん。お客さんもお釈迦様の前はまばらで、鶏の前が行列でした。でも、本当に素晴らしいんだ、これが。とりのなんこさんも言ってたけど、「孔雀より豪華な鶏ってどうなの?」て感じ、まさにね。



でね。見ていて私思った。いくら才能桁違いと言えど、私だって絵を描いて生業としているわけで。こんな濃密な時世間を、画幅に対面した人がいたんだって見てしまうとさ。ああ、私死ぬまでに何ができるんだろうって、本当に考えてしまうんだよね。

生活もそりゃあ、しなけりゃいけないけど、私も残りの人生でこのくらい濃密な時間を過ごして死にたいなってすごく激しく思った。私、幸いにして独身なわけだし、普通の人なら子供や夫の面倒見なくちゃいけない時間を、絵を書いて生きられるんだからさ。なんかもっと徹底して仕事をしないと、漫画家を名乗ることに対して申し訳ないと思ったのね。「ああ、もうふざけている時間はないな」って思いました。漫画にしても、他の表現にしても、もっともっと理由はこうとか、今これがうけるとか、そんなことじゃなくて、何百年か後に誰かが見てくれた時にいいなと思ってもらえるのかとか、自分が人に真剣に伝えたい静かな時間とか、真剣な愛とか、あるいは孤独の時間の快楽や悲しみや。そんなものをそろそろ表現したいなって思いました。ああ、わたしそうして漫画家になったんだって。漫画家になりたいけどなれなくて悶々としていた頃、愛甲石田のアパートから程近い東名の高速道路上の高架線で、都内のほうに流れる車見ながら、私の書きたいって夢はどこかに流れていくのかしら、それともココで費えるのかしらって、すごく悲しかったあの時のこと忘れないで、また頑張らないと、とおもいました。だから連れて行ってくださった編集さんにすごく感謝しています。

皆もチャンスがあったら伊藤若沖見てみてください。とってもいいですよ。彼のは色彩が豪華でまるで洋画みたいな華やかさ重厚さがあるんだけど、私は水墨画も好き。色んな画風を持っている人です。うふふ。未明もね。色んな顔があるのですよって、これは余計だったかな?
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