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3月から首都圏で連続無差別事件が3件起きていた。
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9月のまだ暑い日、古屋明俊(67歳)が犬との散歩中に、コンビニで買ったウーロン茶を飲んで絶命し、4人目の犠牲者になったところから物語が始まる。
主人公の杉村三郎は今多コンツェルンの総帥の一人娘、菜穂子(正妻の子でない)と結婚し4歳の娘がいる。
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菜穂子は最近購入した中古住宅のリフォームを着々と進めているが、シックハウスや土壌汚染も熱心に勉強したらしい。
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杉村は義父の命で社内報の編集部に転職し働いているが、部内で慎重に選んで雇った筈のアルバイト、原田いずみが実はとんでもないトラブルメーカーだったため解雇に踏み切る。
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やがて杉村は原田いずみの経歴や学歴を調べていくうちに、私立探偵(?)の北見という人物にたどり着く。そこで祖父を亡くしたばかりの女子高生と出会い、彼女の相談に乗っていくうちに彼の身辺でも事件が発生する・・・
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無差別殺人やシックハウス、アルバイトの解雇など、一見何の関係もなさそうな事柄が、実は地下の水路のように深い何所かでつながっている、というストーリーは見事でした。
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菜穂子さん側の人たちを除けば、登場人物がごく平凡で穏やかな人、そして周りの人も普通、それだけに、原田いずみの異常な被害妄想的性格=毒?を浮き上がらせる効果がありますね。
こんな人に何処かで出会いそうな現代に私は少しぞっとしました。
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