昨日判決の下る予定だった「光市母子殺害事件」を
関心を持って今朝の新聞で詳細を読みました。
以前、この事件に関する本を読んだので、余計気に
なりました。→「なぜ君は絶望と闘えたのか」
残業で遅くに帰宅した本村氏を待っていたのは、変
わり果てた妻と幼い娘の姿。本村氏を絶望に追い込んだ
事件の犯人は当時18歳の元少年。少年法に基づき無
期懲役が最高刑でしたが、13年の年月をかけようやく
死刑が確定しました。犯人の育った過酷な家庭状況=
父親の虐待+母親の自殺を考えても、あまりに残虐。
本村氏は淡々と「判決には満足しているが、喜びは
ない」と語ったそうですが、被害者家族にしか語れない
言葉だと思います。憎い犯人が死刑になっても、亡く
なった妻子が生きて還る訳ではないのですから。
「勝者はなく、この事件が起きた時点で皆敗者です」
と語った言葉にも、胸をえぐられる思いでした。
本村氏が参加した遺族の会は法律も変えたそうですが
判決を聞いたあともやりきれない感情が残った事件です。